初めての胆嚢発作から現在
私は、幼少期、8歳くらいから胆嚢炎をくり返していました。
初めて痛くなった時のことを今でもはっきりと覚えているのだけど、、
8歳の頃(小学2年生)、家族5人で都内にお寿司を食べに出かけた時のこと。
千葉に住んでいたので、
都内にわざわざお寿司を食べに行くなんて早々なかったし、
私も弟も妹も
ちょっとおめかししちゃって、
なんだかワクワク♪
とっても楽しみにしていました♪
脂が乗っているお寿司を沢山食べて
美味しくて、大満足だった。
が、、、、
その帰り。
じわじわと、みぞおちから少し右の辺りが重だるくなり、
そのうちに、苦しい痛みが、、、(+_+)
父に『お腹痛い』
と伝えたら
『美味しい物食べて直ぐにくだしたら勿体ないね』
と、
その時、両親はお酒が入っていたのもあり、ただの腹痛(下痢)だろうと向きあってはくれなかった。
冷や汗が出る程の痛みでしたが、、、
元気に沢山食べて、痛くなり、
その後、2時間くらいで痛みが引いて、
ケロっとしているので、
尚の事、ただの腹痛かなということでその日は終わり。
その後、年に一度か二度、とても疲れた時などに、発作が起こるように。
小学生の頃は、今考えると耐えられる痛みだったのかな。
中学生から痛みが増して、所謂、七転八倒する痛みになり、夜中に近所の病院で痛み止めの注射を打って貰うことを度々くり返していました。
総合病院で調べても原因が分からず、、、
漢方医に診てもらい、症状を緩和させる漢方薬を貰い、煎じた物を飲んだりしていました。
で、、、、
この痛みの正体が分かったのは、
20歳の頃。
仕事のストレスから、夜中に毎日のように発作がおこるようになり、、、
家から近い総合病院じゃなくて、別の病院に行ったら
『胆石症』と診断され
やっと、、、、
8歳の頃から抱えてきた謎の痛みに名前がつきました。
その後、、、、
薬物療法を経て、あまり効果がなかったので、幼少期から親しみのあった漢方薬に切り替えて、つい最近まで頓服用に漢方薬を使ってきました。
ついに2023年8月
お酒が飲めなくなり、、、
9月、10月と続けて発作、、、
11月上旬に、いつもの3時間では治まらない、これまで味わったことが無い痛みで一睡も出来ず、
その後も数日間重い痛みが続き、
いよいよ駄目なのかと思い、
消化器内科クリニックに行ったら
『石もゴロゴロしてるし、おそらく貴方の胆嚢は、もう機能してないです。手術をすすめます。』
と診断され、、、
手術をする前提で
大学病院宛に紹介状を書いてもらいました。
そして次の日、大学病院へ行き
手術を受けることが決まり、
ずっと、あーでもないこーでもないと付きあってきた『胆嚢』とお別れすることに。
主治医にこれまでのいきさつを話したら
『昔は分かる医者があんまりいなかったのかもしれないね。幼少期からの胆石症は、胆嚢と膵臓の管の合流の奇形が原因だったりするから、調べましょう』
と、精密検査を経て
一ヶ月後手術へ。
8歳から痛み始めて、46歳で手術したので、38年間ずっと痛みと隣合わせの生活。
胆嚢は、油を消化する液を貯めておく場所なので、油物を食べると動き、ついでに石も動き、管などに入ると激痛(発作)なのね。
なるべく油物が少なく胆嚢が動かない食べ物を選び、どうしても食べたい時は、痛みを覚悟して食べる。。。
痛みの無い生活、食べ物で悩まない生活は、未だかつて想像出来なかったが、、、
今や術後3週間経ち、
もっと早く手術すれば良かったと
思うほど快適でƪ(˘⌣˘)ʃ
心から食べ物が美味しいと思えて本当に幸せで、今、美味しく安心して食べれることに日々感謝してる。
発作が起こるから食べれなかった物を食べれた時は衝撃的で、感動して涙を流した。
痛みの原因が不明だった時期も長く、
薬も効かないという時期も長く、
臓器を取ることに非常に抵抗があって、上手く付きあっていく選択をしてきたけど、
術後、間もなくして、感じるのは
38年間この痛みに耐え、炎症を抱える選択をしてきた自分の精神は、一体何ためだったのだろう。
痛みから開放されてから、
やっと理解出来た感覚があって。
喉元過ぎないと
見えて来ないとしりました╮(╯_╰)╭
今は、色々な人の気持ちを理解するために長く長く痛みに耐える必要があったんだなと。。。
なんとなく自分の生きてきた道は、痛みを刻む、経験することで理解を深まってきた。
今後の人生は、こういう肉体的、精神的な痛みを我慢する選択を二度としないと誓いつつ、、、、、
いずれにしても
この一連の経験は、
私の人生においてターニングポイントになった。
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