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会えんだけでいるもんね

若くして亡くなった恩師に最後の挨拶をと
私は飛行機に乗った

突然の訃報だったから
気持ちの整理もつかないまま雲の上にいる

"今もしかしたら先生とすれ違ったかな"
"今頃来世はアリクイですとか言われてんのかな(某ドラマの影響)"
とかぼんやり考えながら
先生が亡くなったことを受け止めきれずにいた

高校時代の友人と待ち合わせて会場に着くと
びっくりするくらい人がいた
寒さと死んだ先生に会うことへの怖さで
体が震えた
長い列に並びながらゆっくり近づく

遺影の中の先生はめちゃくちゃ笑ってて
自分が見てきた姿だった
冷たくなった先生はただそこで寝てるみたいで
ドッキリでした〜!びっくりした?
とか言って起きてきそうだった
もしそうだったら絶対に許さない。

でも、起きない、喋らない
夢かと思ってた現実にやっと心が追いついてきた

人は死ぬと無になると思っているから
正直届くかもわからない
だけど私は先生に感謝を伝えにきた
もし死後の世界があるならそこでまた会おうと
一方的だけど約束もした

先生のおかげで出会えた縁と
経験が
今の自分を作ってる
先生の教え子でいられて幸せです
ほんとに、ありがとう。
ま、ちょっとそこで待っててよ
ずっと応援してくれてた先生に
土産話いっぱい用意しとくわ
じゃあ、またね

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