レアな経験は付加価値につながる

レアとは。
Wikipediaでは「希少な」「珍しい」と出てくる。

レアな体験、レアな商品、激レアさん、レアキャラ・・・・
いろんな言葉が出てくる。

どれも特別感があって、代わりのないもの、唯一無二。
我が家の子育てにおいて、大事にしてきた一つが、これ。

以前の記事で息子のことは紹介したが、
今回はレアな経験を積み重ねはじめた、高2の娘についてお話したいと思う。


高2の娘は現在、ある通信制高校に通っている。
娘は自らの希望で中学受験をし、中高一貫校に通っていた。
気の合う仲間がたくさんでき、部活も楽しんでいた。
そんな時、コロナが訪れた。
自宅学習期間、娘はこれからの自分について本当に色々と考えていた。
「このままいったら、ふつーに受験勉強して、ふつーに大学入って、ふつーに就職する気がする」と。

それをきっかけに、娘なりにも色々と調べ、悩みに悩んで中高一貫校の高校には進学せずに、自ら出て新しい学校に通うことを決めた。
もっと色々な経験ができ、刺激的なカリキュラムがあり、多様な人がいる、そして自由な校風、自らの行動が重要視されるそんな学校を選択した。

周りはそのまま高等部に進学する中、非常に勇気のいる決断だったと思う。本人曰く、迷いも不安もあったとか。

だけどその、まわりと違う一歩を自らの意思で踏み出すことが、その後の娘の世界を大きく広げることになった。


はじめは、いきなり自由な環境になったため戸惑いさえ感じていた。
何か自分で動かないと始まらない、このままだと今までの学校にいた方が良かったのでは?と後悔することになる。
そんなジレンマがあったのだろう。
動きたいし、動かなきゃと思うのに、踏み出していけない葛藤。
近くで見ていても感じた。

親の私も、何か言ってしまいそうなのをグッと堪えるのに必死だった。
とにかく黙って見守った。
きっと自分でわかっているから。

少し時間はかかったが、一つ一つ、自分で世界を切り開くことを始めた。
誰かが作ってくれた道ではない新しい道を、自分で作っていくことのワクワクがだんだん楽しくなっていったようだ。
道の作り方がわかった娘はどんどん進むようになった。

投資部に入りリアルに投資を経験する中で会社や市場について学んだり、アニメの声優オーディションも最終選考まで経験し声優と歌と演技というものを体験、企業とのコラボ企画を行う中で自分ごととして社会課題にも取り組む・・・・
そしてもっとフィールドを広げ、今はベンチャー企業でインターン、起業家が集まる日本でも有名なイベントに高校生唯一スタッフとしてボランティア参加、そして今は留学を予定しています。

高校生のうちに、社会や多様な大人たちと繋がり、実体験を通してたくさんの刺激をもらう。
これって本当は大人になる前に必要な経験なのに、今の日本の学校の多くは社会と分断されていることが多い。
高校生だからこそ、いろんな実体験をし、そこから自らの興味や関心を深掘り、自分は何者なのか、これから自分はどんなふうに社会貢献していきたいか、考える必要な時期なのではと思う。



娘が実施した自己分析用のモチベーショングラフ(充実曲線ワーク)を深ぼる中で面白いことがわかったので少しだけ共有したいと思う。

■当時、娘が感じていたこと
小学校:周りに合わせていた、幼い人が周りに多かった
中学校:素でいられる、気が合う人が多かった、居心地がいい
高校:いろんな人がいて刺激がある、いろんな価値観でいいんだと知った

■当時を振り返って、そのままの環境だと自分はどうなっていたか
小学校:つまらない人間になっていそう
中学校:周りに甘える人間になっていそう
高校:自分が周りにも影響を与えられる人になりたい

娘のモチベーショングラフ(充実曲線ワーク)より

娘の充実曲線は今どんどん上昇している。
今後、娘の人生において曲線が下降すること、どん底になることもあるかと思う。
でもそんないろんな経験を自らの糧にして付加価値につなげ自分らしい幸せを掴んでいくのだろう。
親としてはそう、願いたい。

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