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人の優しさに触れるとき
最近、子供たちが成長するにつれて、すっかり手がかからなくなり、ふと、小さかった時のことを思い出します。
上の子が、まだ1歳くらいの頃。
子育ては、夫は毎日忙しくて、お休みの日以外は、ほとんど子供の顔を見るヒマもないくらい。実家は遠くて、近くに頼る人もいなく、いわゆるワンオペ育児でした。
ある時、帰省のため、電車を利用したのですが、当時は駅が古くて、エレベーターがありませんでした。
反対側のホームへ行くためには、階段を上って、歩道橋を渡るしか方法がありません。
ベビーカーに乗せた子供をどうやって、向こうまで連れて行こうか?と困ったことがありました。
片手に子供、もう片手には荷物を抱えて。
ベビーカーをどうやって運ぼう?
そう思っていた時に、大学生くらいのお姉さんが「持ちますよ」と声をかけてくれたのです。
また、別の日には、中学生くらいの男の子が、ちょっと照れくさかったのでしょうが、黙ってスッとベビーカーを持って、反対側のホームまで運んでくれました。
それまで、自分一人でがんばらなくちゃ、っていつも気を張っていたけれど、困った時は、助けてくれる人が現れてくれて。
まわりの世界って、こんなに優しかったんだって、その時、初めて気づきました。
昔から、人に頼るのが苦手で、どちらかというと、頼りになると言われる方でした。
子供が小さい時は、大変なこともたくさんあったけれど、だからこそ、そんな優しさに気づくことができました。
まわりの世界は、あたたかい。
そう思うだけで、心がポッとあたたかくなりませんか?
この世は、たくさんの優しさに溢れています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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