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【SEA】イチローの殿堂入り
あけましておめでとうございます。HBえんぴつです。本年もよろしくお願いします。
現地1月21日、2025年にクーパーズタウンにある野球殿堂に選出された選手が発表され、Astrosなどで活躍したクローザーのBilly Wagner、Indians(現Gardians)などで活躍した通算3000奪三振右腕のCC Sabathia、そしてMarinersなどで活躍し、シーズン安打記録保持者でもあるイチローの3名が新たに野球殿堂入りすることが発表されました。
Ichiro Suzuki. Hall of Famer.
— Seattle Mariners (@Mariners) January 21, 2025
アメリカ野球殿堂表彰者、鈴木一朗。 pic.twitter.com/YSFulm5CS0
また、発表前から期待されていた史上2人目となる満票での受賞ですが、394票中393票を獲得し、1票足らずではありますが、Derek Jeterに次いで二人目の「準満票者」となりました。
日本人として、そしてマリナーズファンでもある筆者からしてもイチローの殿堂入りはとても感激であり、誇りに思います。
日本人のほとんどは彼のことが好きであると勝手に想像していますが、それはアメリカ人も同じなようです。グリフィーとのエピソードなど、同僚とのエピソードも多いイチローですが、現地で2年ほど生活した身からしても、シアトルのファンの中での彼の人気はすさまじいものでした。
マリナーズのホーム球場であるT-Mobile Parkで、お前はどこから来たんや!と話しかけられ、日本からやで!と答えると、総じて彼らはこう答えました。
「Oh, Japan!? I love Ichiro!!!」(日本から!?わしイチロー好きやで!!!)
お世辞抜きに、大谷の名前を出されたことがないくらいには彼らはイチローの名前を先に出してきます。そして、彼を悪く言う人は1人も見たことがないです。
また、街中を歩いているときに、一般の人ともたびたび上記のような会話が起こります。そして、彼らもイチローはすごかったと答えます。
私自身、アメリカに来る前は人種差別などに怯えていましたが、イチローの話を笑顔でしてくる現地の人をみると、彼には感謝しきれないです。
イチローは現在、会長付き特別補佐という役職に就任していますが、ホームゲーム時の打撃練習の時には、外野で野手が打ったボールをキャッチしています。そして、ライトスタンドで「Ichiro, Please!」(イチロー、ボール頂戴!)と言っている小さい子供たちにボールを投げています。
同僚からも、そしてファンからも今もなお愛されるイチローが今回、見事に日本生まれの選手として初めて殿堂入りをしたのはとても大きな意義があります。新庄と時を同じくして日本人野手として初めてメジャーの舞台に立ち、人種差別やブーイングに耐えながら、1年目から、新人王、MVPなどを獲得。そして2004年にはメジャーの歴史に名を刻むシーズン最多安打記録を樹立。10年連続オールスター、10年連続ゴールデングラブ賞、3度のシルバースラッガー賞など、彼の功績を数えだしたらきりがありません。そして今回の準満票での殿堂入り、ほんの20年前までは無理だろうと言われていたことを成し遂げたのは、現日本人メジャーリーガー、そして未来のスーパースターたちに大きな影響を及ぼすものでしょう。そういった意味も含めて、とても意義のある殿堂入りだと思います。
最後に、私が好きなイチローのマリナーズ球団殿堂入りのスピーチの映像、そして好きなフレーズを載せておきます。
” Without imposing limits on yourself, you must find the desire and the passion to overcome those daily challenges. That is the way to maximize your potential. Then you can achieve the unimaginable.”
自分に限界を課さず、日々の課題を克服する意欲と情熱を見つけなければなりません。それがあなたの可能性を最大限に引き出す方法です。そうすれば、想像もできないことを達成できるでしょう。
ありがとうございました。
*サムネイルは下記リンクより引用
https://x.com/baseballhall/status/1881843500544905627