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『十角館の殺人』が映像化

綾辻行人のデビュー作『十角館の殺人』がHuluでドラマ化されました。
読んだのは20年以上前だったので、これを機に新装改訂版を購入して再読。

簡単にあらすじを説明すると、九州のとある大学のミステリ研メンバーが角島(つのじま)にある十角形の館へ合宿へ行きます。
一方、九州本土では元ミステリ研メンバーの江南(かわみなみ)に謎の手紙が届き、過去の殺人事件を調べることに。

今のミステリでは「館もの」はポピュラーですが、発表当時の日本では「探偵役が出るミステリー久しぶり!」ぐらいの扱いだったそうです。

あの頃はアガサ・クリスティや横溝正史を読んでいたので、抵抗なくというか当たり前のように読めたのですが、当時は社会派ミステリーが全盛期だったのですね・・・。

原作本を読み終わり、準備万端でHulu配信ドラマを観ました。

感想は・・・良かったです(*^_^*)

ストーリーはドラマも原作もほぼ同じ。
ドラマではアパートの大家さんが出てきたり、原作にはないエピソードが追加されていますが、根本的なお話は変わっていません。
役者さんは知らない方が多く、十角館に行ったミステリ研メンバーで知っていたのは長濱ねるさんだけでした。
(後で調べると観たことあるドラマに出た役者さんもいた)

そして十角館に行ってない本土側の主要人物が江南くんと島田。
江南くんを演じたのは奥智哉さん。
19歳、初々しい・・・。
島田を演じたのは青木宗高さん。
別のドラマでは有能な刑事役を演じていました。
島田は飄々としてるキャラですが、中の人が青木さんなら真犯人は絶対に逃げられないなと思わせます。

原作ファンとしてはミステリがドラマ化や映画化されると厳しい目で観てしまいがちですが、こだわった演出で満足のゆく作品にしてくれました。
原作未読でもぜひお勧めしたいドラマです。

むしろ原作の記憶を消して観たかったです(^_^;

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