創作童話"ペンギン細胞さん

愛されたかったペンギンが
ある日悲しくなって
氷山の一角に鼻をわざとぶつけて
鼻血を流しました
ペンギンは生まれ変わって
人間の細胞になりました
その人間は
風邪を引いてるのでしょうか?
お風呂に入るのが嫌いなお怠けさんなのでしょうか?
野菜を食べない子なのでしょうか?
歯磨きを嫌い嫌いする子なのでしょうか?
その人間のペンギン細胞は
どんどん弱ってしまっています。
寒くて寒くて風邪をひいてしまいそうな気持ちです。
細胞一つ一つに知らない物語の命が星のように輝いています。
細胞をひまわりが太陽に顔を向けるように
風邪を引かぬように病気にならぬように
大切に
お風呂で汚れをゴシゴシ
野菜も食べるよ
食べ物に挨拶するために歯磨きもするよ
僕のペンギン細胞さん
僕が愛してあげるからね

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