詩"花として生まれ花として生きて

花が植物図鑑から抜け出して
旅にでるかでないか迷ってる
君は綿毛でもないし
やっぱり花の香りがするから
香水になって眠っている方が
楽なんだと思い込む
その花びらを一枚ずつ
人に分けてあげたくなった
君はやはり花なのだろう
その衝動は美しい
風がやがて背中を押せばいい
嵐の夜に家出するなんてダリアでも無茶だった
身の丈にあったことをすることが奇跡の真ん中
シンデレラのガラスの靴がフィットしてるように
答えは焦らずゆっくり
風の答えを待つ間の葛藤も
君が花という命を煌めかせている証なんだ

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