詩"綺麗な存在だった

素敵なヴァイオリンの演奏をするんだね
そのネクタイも似合ってて立派だ
いろんな女の子が男の子に云う
男の子は疲れたように
ありがとうと不幸を匂わせない笑顔を演じる
そう退屈しながらも
君は誰にでもどこにでもついていく
私は鏡の国で君にやっとまちぶせして出会ったよ
その影が綺麗だよ。
それを云うためだけに生まれたから
魔法は解けて
君は(私は)やがてヴァイオリンを上手く弾けなくなるだろう
そんなとき
この影が君の(私の)存在を美しく示すだろう。

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