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脱・予定調和するために


6月29日に行われたカフェゼミのために、私は受付係を担当し、名札を作ることになった。もともと考えていた名札は、白い紙の裏面にQRコードを印刷して、簡単にTwitterで#melc2023 のハッシュタグでツイートしたりツイートを見たりできるようにするというものだった。名札のデザインが完成して、なかなか良いのではないかと思った。しかし、カフェゼミ開催の2日前の夜、部活動が終わってLINEを見てみると、名札のデザインを一新するという連絡が来ていた。新しい案は、色々な種類の紙に手描きイラストを印刷するというものだった。「これが脱・予定調和ってやつか、、」と感じながらも、正直に言ってしまうと完全な納得はできなかった。せっかく用意したのに、という気持ちが勝ってしまった。けれど、元の名札の案が良いという確固たる理由があった訳でもなく、了解!と返事をしていた。
カフェゼミの前日、名札作りに取り掛かった。れみの描くイラストがとても上手で、こっちの名札の方が良いかも、と思い始めた。でも、心のどこかでもやっとした気持ちが残っていた。
そしてカフェゼミ当日、受付の設営をして名札を置いてみると、受付の雰囲気にピッタリだった。そして、受付に来た人に、受付に来た人からの受付や名札への反応は好評だった。この時やっと、これで良かったんだ、と2日前からの出来事が腑に落ちた感覚がした。
名札の準備を通して、一度決まったことをただやり抜くのではなくその場その場で良いものを追求するという脱・予定調和の良さを、身をもって体感することができた。これからは脱・予定調和な出来事をすぐに受け入れられるかは分からないけれど、受け入れるための余裕を今以上に持っていたいと感じた出来事だった。


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