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ライフサイクルアセスメント(LCA)サービスの導入で差をつける!LCA専門コンサル会社を選ぶ際のポイント11選

こんにちは!
LCAコンサルタントの小野あかりです。
前回、「環境配慮型製品で商品/製品の差別化を図る方法」という記事の中でLCAの活用およびブランド戦略のお話をしました。

今回は、
"よし、LCA算定サービスを導入しよう!"
と思われた方に是非知っておいていただきたい、LCA専門コンサル会社を選ぶ際のポイントをご紹介していきたいと思います。
今や多くの企業がLCA算定サービスを提供していますが、その内容や担当者のレベル、金額はかなりバラバラです。
いざ評価業務をお願いしてから、
"あ~、しまった!ちょっと失敗したかも・・・"
とならないように、
LCA専門コンサル会社を選ぶときにぜひ押さえておいて欲しい11のポイントをご紹介したいと思います。
(あくまでも当社が重要だと考えているポイントになります)

◆このような状況の方々にオススメです◆
1.LCAサービスの導入を検討している
2.どのLCA専門コンサル会社に頼むのが良いか分からず迷っている

記事の最後に、当社と他社の比較表も載せておりますので、そちらも是非チェックしてみてください。
それでは早速ご紹介していきます!


ポイント1:既存研究などの文献調査サービスがあるか

文献調査は、LCAの信頼性正確性を高めるための基本的なステップです。最新の研究や業界標準に基づいた情報を収集・分析することで、現実的かつ科学的に裏付けられた評価を提供します。これにより、データの精度と分析結果の信頼性が向上します。

ポイント2:複数の排出原単位データベース(DB)を活用した評価が可能か

LCA評価で用いられる排出原単位DBには、いくつか種類があります。
どこの国で作られた製品なのか、またどこの国に向けて情報開示を行っていくのか、など目的によってDBを使い分ける必要が出てきます。
かなり重要なポイントではあるのですが、恐らくLCA専門コンサルの中でも対応が出来る企業は少ないのではないかと思います。

ポイント3:GHG排出量以外の評価が可能か

GHG(温室効果ガス)排出量以外の評価が可能であることは、LCAの総合的な環境影響評価において重要です。日本では特にGHG排出量のみに着目した評価が多いですが、本来LCA評価では、GHG排出量の他にも、水資源の使用・消費、土地利用、金属消費など、評価対象物質は多岐にわたります。
上記を含めた評価を実施することで、人間健康や生物多様性などのさまざまな環境影響を総合的に評価することができます。
これにより企業のサステナビリティのための戦略構築が可能となります。

ポイント4:シナリオ分析の有無

シナリオ分析は、異なる条件や将来の変化を考慮した複数のシナリオを評価する手法です。これにより、LCAの結果が特定の条件下でどのように変動するかを予測でき、より柔軟で戦略的な意思決定が可能になります。
企業のサスティナビリティ戦略において、リスク管理と将来のシナリオを視野に入れた計画を立てる上で非常に有益です。

ポイント5:反復的なLCAの有無

反復的なLCAは、継続的な改善を目指して定期的にLCAを実施するプロセスです。これにより、企業は環境パフォーマンスの向上を継続的に追求し、持続可能なビジネスモデルを確立することができます。
定期的な見直しと改善は、長期的な環境目標の達成に不可欠です。

ポイント6:担当者のLCA歴

LCA担当者の経験と実績は、評価の質に直接影響します。
豊富な経験を持つ担当者は、複雑な状況や特異な条件にも対応でき、高度な分析を提供できます。つまり、評価結果の信頼性と精度が向上していきます。
また、あらゆる評価ケースを経験しているため、確かなサポートが可能になります。

ポイント7:所属者のLCAの知識レベル

プロジェクトチーム全体のLCAに関する知識は、評価プロセス全体の品質に影響します。
全メンバーがLCAの基本から高度な知識までを理解していることで、各ステップでのコミュニケーションが円滑になり、評価の一貫性と精度が向上します。

ポイント8:排出原単位の独自開発能力の有無

原単位の独自開発が出来ると、一般的なデータベースでは得られない詳細で具体的なデータを提供でき、評価の精度と信頼性が大幅に向上します。独自のデータベースの存在は、他社との差別化要素となります。

ポイント9:ISO14040, 44, 67の知識の有無

ISO14040、ISO14044、ISO14067は、LCAの実施における国際標準規格です。これらの規格に精通していることは、評価プロセスがグローバルスタンダードに準拠していることを保証し、結果の信頼性と一貫性を確保します。

ポイント10:LCAに関する国際論文執筆経験の有無

LCAに関する国際論文の執筆経験は、担当者の専門性と信頼性を示す重要な指標です。国際的に認められた論文を持つことで、評価の科学的根拠が強化され、クライアントに対する信頼性が向上します。
また、この経験は最新の研究動向を踏まえた先進的なアプローチを提供するための重要な基盤となります。

ポイント11:LCAの第三者認証経験の有無

第三者認証は、LCA評価の客観性と信頼性を保証するための重要なステップです。第三者による認証経験が豊富であることは、評価プロセスが公正かつ透明であることを示し、クライアントに対する信頼性を高めます。


いかがでしたでしょうか。
結構気にしなければいけないポイントが多いなぁ、と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、、、
各コンサル会社によってサービス内容や知識レベル、金額には相当のバラツキがあるので、少し大変かもしれませんがぜひチェックすることをオススメします!
バラツキの一例として、下表をご覧ください。

◆当社と他社のサービス内容比較◆

当社とA社のサービス内容比較

ほんの一例ですが、違いを感じていただけるのではないかと思います。
(当社は代表の小野雄也が元々LCAの研究者であるということもあり、かなり高い専門性を持った会社になります)

もちろん、全てのケースでこれだけの差が出るというわけではありません。(当社のLCAコンサル料金も、表に記載された価格と異なってくる場合があります。)
評価担当者に依存してしまう部分も多いので、大きいコンサル会社に依頼する場合には、相談の時点で色々と質問していけると良いのではないかと思います。

また、評価の範囲や目的によって必要なサービス内容は変わってきますので、状況に合わせて選んでいただくことをオススメします。

当社のなサービス内容や実績は「事業紹介」ページよりご確認いただけますので、是非ご覧ください。


その他、価格帯が気になるなどありましたら、初回1時間の無料相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせ下さい!



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