人財確保に悪戦苦闘!!

私が勤務する会社は、倉庫でお客様の商品を入荷したり出荷したり、出荷した商品をトラックを使ってお客様まで納品する、いわゆる”物流”の仕事をしています。商品を保管する倉庫は、常温倉庫からパーシャル倉庫まであって
常時50名の作業員さんが業務に就いています。また、配送については、車両台数が34台、所属のドライバーさんが50名。配達先は、1チェーンのスーパーマーケットで、13店舗を店舗とセンターを2~3往復しています。従業員の年齢は、下は高校生から最高齢は64歳。男性と女性の比率は、男性6割女性4割。夕方から勤務する従業員さんは、女性の方が多いというちょっと面白い職場です。そんな私の職場も、庫内作業員さんと配送ドライバーさんの確保に悪戦苦闘しています。特に、配送ドライバーさんの確保にはマジで苦労しています。2024年問題・・。ドライバーさんの残業時間の上限規制。この取り組みは、働き方改革の一環でありドライバーさんへの理不尽な過重労働や、それによってドライバーさんは睡眠不足となり、居眠り運転や健康に起因した事故が多発するようになり、中にはトラックが渋滞の列に突っ込み、炎上し死亡者が出る重大事故に発展する事も多くありました。これらを回避するために定められたと分かってはいます。しかし、ドライバーに就く多くの人は、他の業種よりも「稼げる」という考えを持っています。ですから、時間外を抑えるという事は、「この会社は残業させてもらえない。ぢゃ、もっと稼げる会社に転職!」と言って辞めてしまう人もいます。数年前に施行された免許制度の改定も向かい風となり、ますます運送業界への転職者は少なくなっているようです。2024年問題に向け、当社も新規採用の為に募集を掲載しています。運送の業界では、そこそこの知名度がある当社は、応募の反響はある程度あります。一昔前は、募集を見てその企業へ電話し、面接の予約をしていましたが、今ではメールで手軽に応募出来る事もあるからか、応募件数は2件/日程度となっています。しかし、面接をしてみると、業務の内容は想定内であるようで皆さん問題ない様子ですが、お給与の話になり時間外作業の事を話すと、「それでは稼げない」や「週休2日じゃなく、もっと出勤したい」といった意見があり、面接を終了となる事も少なくありません。しかし、私たちは仕事の内容は勿論の事、職場の雰囲気や環境を丁寧に説明し、採用に至った方には仲間として基本からしっかりとトレーニングを行い、独り立ちした時には様々なサポートをして皆で支えています。会社からの教えとして、2024年問題は、日本全国の企業が取り組む事。だから、それを言い訳には出来ない。他社との差別化として、当社を選んでくれる点、離職率を低下させる事への取組みを徹底して行う事。という点があります。離職率を低下させる事への取組み・・。何をするべきかを考えました。まず第一に思い付いたのが、新人として入った時の会社の迎えられ方でした。「誰?今日から?」のような粗末な扱いではなく、「待っていました。一緒に今日からがんばろう!」と歓迎の雰囲気を出すことで勤務への意欲は格段に沸くと思いました。その為、トレーニングにあたるドライバーを選任し、事前に座学を行いました。また、初日には、必ず管理職者、運行管理者が面談し、挨拶をするようにしました。次に、独り立ちするまでに行われるOJTについて、カリキュラムを作成しました。今までは、トレーニングにあたるドライバーによって教える順序や内容が異なりましたが、統一する事により同レベルのトレーニングが行われるようになりました。それにより店舗様での納品手順について、どのドライバーが来ても同じサービスレベルを提供する事ができ、お客様からもお褒めの言葉を頂いています。また、新規で入ったドライバーさんも、お客様から感謝される事、先輩のドライバーさんと同レベルで作業が出来る事に満足感と達成感を感じる事ができているようです。このままでいけば、離職率を低下させることが出来ると思っています。しかし、安心してばかりはいられません。肝心の採用件数が伸びないんです。確かに応募件数は少なくありません。しかし、応募、面接件数に対し、採用はわずか2割。当社はスーパーマーケットに納品する業務です。ですから、どうしても社会人としてのモラルを追求しなければなりません。応募して頂いた方を悪く言うつもりはありませんが、どうしても「ドライバー」という事が強く、面接官に対する口調や面接に臨む姿勢というものを考慮すると、「うちでは勤まらないかな」という結果になってしまう方が少なからずいらっしゃいます。2024年問題もあり人材は一人でも多く欲しい。でも、譲れないポイントはあります。ここを譲ってしまうと、恐らく会社としておかしくなってしまうと思います。人は会社にとって貴重な財産である。人材ではなく人財である。と、以前から上司に教えられています。ですから、私たちは面接に来てくれた応募者を、しっかりと面接してその方を見極め、採用に至った場合はしっかりとトレーニングし、会社にとって財産となるよう育てなければならないと考えます。2024年問題は、とても辛い取り組みです。しかし、決して妥協せず、素晴らしい人財を求め続けたいと思います。
失礼しました!!

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