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20代、難易度高めな私の不妊治療

既婚子なし夫婦にとって、
妊娠や子供の話題は特にセンシティブだと思う。
私としては暗い話題にするつもりは無いけれど、気軽に身近な人に話せるような内容ではない。無論、不用意に人に聞けるような話でもない。

最近、助成金などで話題になっている卵子凍結のニュースを見て思うところもある。

それぞれ人によって状況は違うけれど、
私に起こった事は多分少数派なんだろう。
調べても自分と同じような状況の人は少なくて、気を落としてしまうから調べるのはやめた。

私に起こったことを書こうと思うけれど、医療に精通しているわけではないので、さらりとそういう事もあるんだ〜と読んで頂けるといいかなと思う。


20代前半、既婚子なし

私が20代前半で夫が20代中頃のときに結婚した。
コロナが流行る前に結婚して、年齢的に結婚が周りと比べて早かったこともあって子供が直ぐに欲しいという訳ではなかった。
結婚前から生理痛が生活に支障が出るレベルだった私は婦人科に通い、低容量ピルを服用していた。
コロナの影響で結婚式を延期したという事もあって、結婚後1年くらいはピルを服用し続けた。

コロナ禍の最中、結婚式をなんとか終えて夫婦2人での生活も整ったのでピルの服用は辞めた。
このときの気持ち的には、子供できたら嬉しいな〜くらいだった。
だけど、1年経っても2年経っても一度も妊娠しなかった。何か原因があるのだろうという事は覚悟し始めていた。

20代中頃、不妊検査

ピルを服用していた事もあって、婦人科に行くことに抵抗は無かったけれど、不妊検査を受けるのは少しハードルを感じた。
その時はお金がどのくらいかかるのか分からなかったし(保険適用始まる前だった)、検査で痛いものもあると知り怖い気持ちもあった。

でも、妊娠しない理由を知りたくて夫婦で検査した。
結果…
不妊治療に関しては、特に異常なしだった。ただ、このタイミングで子宮頚がんが+(陽性)再検査になった。

不妊の検査を受けた病院は不妊治療専門クリニックだったので、別の病院で子宮頚がんのもう少し細かい検査をした。不妊治療のクリニックは子宮頚がんの結果がわかるまで休んだ。
子宮頚がんは何回か検査して、最終的に経過観察となった。
ただ、このときの検査でわかった別の事で通院しないといけなくなった。

不妊検査は問題なかったけど、他の事で通院することになり、不妊治療(タイミング法とか)を始めることができなかった。
それでまた1年が経った。

20代中頃、不妊治療開始

転勤が多い私たちは、通院が終わり不妊治療を始められそうなタイミングで地元に近い県に転居になった。

評判の良い不妊治療のクリニックへ紹介状を書いてもらい、不妊の原因不明の状態で本格的に不妊治療を始めた(この時は保険適用も始まった)。
初診では、過去の検査結果、年齢等を見て1回くらい妊娠してても良さそうだね。と先生に言われた。
この時は、そろそろ子供欲しいけど、できないって事はやっぱりまだわからない所で何か理由があるんだろうな〜と思っていた。

それからこの病院で、タイミング法3回、人口受精2回をやった。
ここでも妊娠しないまま次の異動が決まり、今住んでいる長野県の田舎に転居した。

20代後半、急なステップアップ

転居先の病院を調べたら不妊治療に対応している病院は通える範囲に1つしか無かった。都会は病院が多くて選ぶ事ができたけれど、田舎は厳しい…。

結果的にこの1つしか無い病院に行ってよかった。
この病院でやっと不妊原因がわかった。今までの病院でやっていなかった検査を2つして、2つとも問題があった。

検査する項目は病院によって違いがあって、今回の病院は問題のあった検査が治療開始時に必須だった。覚悟はして居たけれど原因が自分にあったことで悲しくて泣いたし、何で今までその検査してなかったんだとか考えて落ち込んだりもした。割と気楽に生きている私でもメンタルが過去一不安定になった。
でも、原因が分かったことは治療するためにかなり前進となる。やるべき事がはっきりした。

分かったこと2つ
①抗精子抗体→強陽性
②AMH→極端に低い

①は女性の3-4%(ここで少数派確定…)で抗体がある人がいるらしく、これがあると自然妊娠は難しい。特に私は強陽性だったので、医師から顕微受精が必要になると言われた。
今までやってきた治療で上手く行かなかったのは、この抗体があったからだった。

②は妊娠と直接的な関係はないらしいけれど、年齢に比例して数値が下がるのが一般的。私は20代だけど、ほぼ値が無いに等しかった。年齢別一覧表に乗ってる数値も満たしていなかった。医師にこの数値はあまり見ない。卵巣の手術歴もないのに異常に低いと言われた(更に少数派になった)。生まれつきなのかも調べようがないので分からないそうだ。
早期卵巣不全なども起こりうると聞いて、大きくショックを受けたけど受け入れるしか無かった。

今後は顕微授精をしていくしかないけれど②の事があるからうまく治療を進められるかやってみないと分からないと言われた。
私はショックを受けてる中でも、卵巣が機能しているうちにできる事をやっていくしかない!と思った。

20代後半、採卵に大苦戦

ここからは現在進行中のお話。
今に至るまで妊娠は1回もしていない。今月で結婚して5年が経つ。

顕微授精をするために、まずは採卵をしないといけない。卵胞は通常1周期に1個育つけれど、採卵をする場合は注射等を使って複数個育てる。これは卵子凍結も同じやり方である。1回の採卵で平均5-10個、多い人は20個程度採卵できるそう。

医師から事前に説明されたのは、私の場合AMHが極端に低いため、採卵できる個数が少ないかもしれないという事だった。ただ、やってみないとわからないのと、年齢的には卵子の質は心配ないため上手く採卵できれば妊娠につながる可能性もあるという事。

実際、採卵に向けて毎日注射に通い血液検査でホルモン値をはかり、エコーで卵巣の様子を見た。
医師が心配していた通り、注射に対してほぼ反応がなく、卵胞は1、2個しか育っていなかった。
それでも、少ない卵子を採卵した。次の周期も注射(高刺激)を行ったけど、やはり反応が殆どなく1、2個しか採れなかった。

通常、20代であれば1回の採卵で受精卵を成長させて、移植までできる事が多いそう。何回かでも、卵子の数が採れない場合は10個採ろうと思うと10ヶ月近くかかる。

早いうちに卵子凍結!と思っても人によっては採卵で数が採れない事もある事も1つの知識として知って欲しい。
お金と時間と期待をかけても上手く行かない事もある。

医師から説明を受けてはいたけれど、自然妊娠しない、採卵も数が取れないとなると妊娠への難易度が異常に高い。転居のタイミングで転職したので、今は通院と体調のことも考え在宅ワークの仕事に切り替えた。数年は治療を続けようと思っている。
割と奇跡的な事が起こらなければ、子供がこれからもできない可能性も高い。夫婦2人で生きていく覚悟もしている。

私たち夫婦は子供が絶対欲しい!とは思っていなかったし、夫は私を責めたりする人では無い。幸い自分の両親、義家族も深く踏み込まず暖かく見守ってくれている。
友人たちとも転勤族という事もあり、今は意識的に距離をとっている。
金銭面も顕微授精も保険適用になったし、何とかなる(保険適用前だったら長期的な通院が必須な私は負担が大きすぎたかも…)。

採卵のハードルは高いけれど、採卵後の経過は悪くなく受精はできる事がわかっている。もしかしたら今後着床でも、問題がわかったりして諦めなければいけない事もあるかもしれない。でも今は現実を見て、今できる事をやるしか無い。

気分が落ちたり、泣いたりする日もあるかも知れない。でも、今は少しずつでも近づけるように進んで行くしかない。

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