タヒチの星の下22話BL
親友たちのエピソード
ボクはこれまで2人の親友たちトムとマーガレットに助けられてきました。
20話まで書き上げた"タヒチの星の下"は、Taoとボクのことを中心に書きましたが、Taoが旅立ち8年に差し掛かろうとしていてもまだTomとMargaret
に支えられていると思っています。2人に許可をもらい何故、TomとTaoとの繋がりができたのか、そしてTaoとMargaretが繋がっていったのか、ボクとTao,TomとMargaret出会い深い関係を築いたのかをインタビューを元に時系列風で書いていきたいと思います。
2人にインタビューして思い出の物語として書いていきます。Taoの最期をTom, Margaret,ボクたちが、立ち会うことを神様とTaoは選んでくれました。
神様がいたずらした縁だということを禁じえません。
Margaretは、イタリアにルーツのある女性で性格は真面目、意図しないことを言われたら男でも怒鳴り返しますがハッキリとした自分の気持ちを言えるSophisticated lady(洗練された女性)で情熱的でもあります。
でも、変なところで泣き虫ですが女性らしい気の利く素敵な人です。そしてTomとMargaretは同じ高校でクラスは違っても同級生でもありました。ブルーの瞳ブラウンの長い髪は、とても高校生には見えない大人っぽい雰囲気があって学校の男子達から沢山声をかけられていたとTomから聞きました。
Tomもその一人で、他の男子生徒に紛れて後をつけていた過去があったそうです。※プロムとは日本では馴染みのない言葉ですね。卒業前の高校生たちが全米で行う恒例ダンスパーティーをいいます。
高校最後の学年(日本の高3に該当)に開かれるものをシニア・プロム(Senior prom)、最後から2番目の学年(日本の高2に該当)に開かれるものをジュニア・プロム(Junior prom)といいます。プロムに誘おうとTomは数年前から計画していました。
その為にはモテル為の努力が必要!そこでアメフト部に入部してカッコイイところをMargaretに見せるという並々ならぬ努力をしていたそうです。Tomは決してブスメンということではなく心は優しいし,顔だってフランス系の血が入り見ようによってはイケメンです!
ボクの親友ですから断言できます!ただ上には上が存在していたということです。プロムは、アメリカ人高校生にとって一大イベントで男性から女性を誘うのが一般的で勿論、逆バージョンもあったり現在は、LGBTQバージョン
も存在しています。そもそもプロムは、できるだけ男女ともフォーマルなドレスコードがある、誘った女性をお姫様のようにエスコートするため、女性の自宅までリムジンでの送り迎え、花や縫いぐるみのプレゼントは当たり前
でアフターパーティー等、レストランの予約、ダンスパーティー前に食事、どんな食事にするのかなど男性にとっては、下調べから始まり誘うまで相当な準備が必要です。日本語に置き換えるなら、ちょっとつま先立した大人への第一歩みたいなものということでしょうか。
Tomは、2か月前に勇気を振り絞ってMargaretにプロムの誘いをしたそうですが、時すでに遅し…同じアメフト部のキャプテンに誘われ、Margaretも気にかけていたX君に決まっていました。
残念……!!
Tomは「あの試合で俺がタッチダウンしていれば・・・」とボクの前で今、思い出し笑いをして、思い出にふけっています。Tomは、Margaretに首ったけの時があったのだそうです。
しかし、Tomは、ボクにとっての恩人であり親友でもあり容姿云々より性格が優しいし、カッコイイ一面も備えています。何より TaoはとてもTomを信頼してて仲のいいドが付くほどの親友であった事実はこれからもずっと変わりません。