HP用5 ペイテムを使う事のデメリット

このデメリットについて、過去には複数考えられる事はありました。

1.地方ならでは問題
例えば地方で顧客の多くが年配の方という条件であれば、ペイテムを導入することにより1件だけ周囲の店と比べ価格が高くなってしまうので、顧客離れが心配。という事です。
この話を聞いた当初はそうだなと思いましたし、現在もそう思う部分はあります。
ですが、材料費の値上げ頻度は思っているよりも早く、この先数年は現在の値上げ頻度は衰える事が無いように感じます。
電気料金の値上げで生産ラインのコストは確実に上がります。
様々な増税によりこれらは商品価格に反映されるでしょう。
そして新たな税制導入でも商品価格に反映されるでしょう。
2024年、2025年問題と言われる大きな課題が山積している日本で物価上昇は避けようがない状態です。
この様な社会情勢の中、今までの価格感で押し通すこと自体、自殺行為と言えると思いますので、この心配に関しては100%デメリットと現在は考えておりません。
何よりペイテムで計算される請求価格に関してはあくまで参考値(請求出来る最大値)であり、原価割れを起こさなければ良いという経営スタイルで有れば原価部分を参考にして活用していく事も良いとおもいます。
これから更なる仕入価格の高騰に備え少しずつでも請求に加えることで未来に備えることができる、自分たちの生活を守るためと考えて徐々にでも変わっていく必要があるのでは無いでしょうか?

注)ペイテムに市場価格を拘束する権利や目的はありません。それぞれの会社で販売価格を決定することは当然です。その販売価格の決定基準に相応しい”最大値”程度で捉えて貰って良いです。


2.見積もり時に発生する問題
ペイテムは作業完了後に完全な計算が出来るシステムです。
作業前段階の見積もりの場合、正確な見積もりを行う事が難しくなります。
この部分については使っていくうちに価格感が育まれるでしょうが、それまでが少し不安に感じています。
特に新色や特殊原色を使った塗色、そして感覚以上に必要な副資材、この部分については注意して頂きたい部分ですのでお知らせしておきます。


現在、考えられることはこの位ですが、気付いた事が有れば追記していきます。

次回は
塗料と副資材の原価計算結果と請求価格の例で利益率の大きさを確認

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