佐々木京弥

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お砂糖の降る街

「これなんてやつ?果物いっぱい」 「ソフトクッキーだって、シュトーレン風って言ってた」 「あぁ、もうすぐクリスマスだもんね」 雪の舞う中、川沿いで黒髪の少女がお菓子を食べながら、少年とお喋りをしている。 少女はコートにブーツを履き、先程購買で買ったクッキーを大事そうに食べている。 対して白髪の少年は、少し汚れた白いニットに、古い赤のマフラーを身につけ、少女が持ってきた本を、指で字を追いながら読んでいた。 「クリスマスも販売するの?」 「するよ。ルナは家でケーキとか食べる

    • お砂糖の降る街【ジャンププラス原作大賞応募作品】

      #ジャンププラス原作大賞 #読み切り部門 父親から保護され、孤児院で暮らすことになった少年 ロズ。毎週行われるお菓子販売で、出会った少女 ルナに本を読ませて貰うのがいつもの楽しみ。 ルナもそんなロズを横で見ながらお菓子を食べるのが楽しみだった。 けれどロズは、ルナの心の影に触れる度に心配をしていた。 そんな中、ある事がきっかけでロズはルナと会えなくなってしまう。 雪降る街の少年少女たちの話。 https://note.com/famous_hosta63/n/nbc03c

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