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神さんとのお仕事⑭ 「心のバランス感」
「神仏は信用しない」
そう公言される方をたまに見かけます。だからといって神さんが怒られることは特にありませんので安心してください。
「神仏がおられてこその自分です」
みたいな感じで信仰に熱心な方もおられます。だからといって神さんは特にその方を優遇されることはないので安心してください。
信心をしている、していないは「個人のこと」なので、神さんはどちらにも肩入れされることはありません。ただ、これをするとどちらの人にもというよりすべての人に神さんがいい顔をされないことがあります。
「人に失礼なことをする」
ということです。
失礼なことをしないのは当然のことだとお思いでしょうが、神さんの思う失礼なこととは人の感覚とは少し違うと思う部分があるので今回はそのあたりを書いていこうと思います。
人の世界での「失礼なこと」とは迷惑をかけることが一番に上がると思います。これは神さんの世界でも変わりません。嫌がることをするのも同じですし、傷をつけるのも同じです。では何が違うかというと、
「自分の世界だけで生きようとすること」
これも失礼に当たるのです。
「自分の世界」とは簡単にいうと「自分が心地いい思想」ということだと思ってください。
自分一人のことで自分の心地いい思想の中だけで生きることは全然かまわないのですが、その他の人がいる時でも自分の世界だけの判断で物事を決めてしまうことにあまり神さんはいい顔をされませんし、特に自分の利益を優先するために「自分の世界」から出てこない人に神さんは力は絶対に貸されません。
「反対のほうからも物を見るバランス感を持ちなさい」
世の中に絶対はありません。自分の意見の反対側にもいい意見はあるかもしれないので、まずはその意見を聞く「心のバランス感」が必要なのです。自分のことが正しいという言葉を発しておられるお客さんには、神さんは必ずその反対にいる人の言葉を聞かせようとされます。一方向しか物事が見えておらず、心のバランスが取れていないからです。その言葉が聞けた人には次に進める話はされますが、聞けない人には次に進める話はされません。必ずどこかでまわりの人に「失礼なことをされる」からです。
心のバランス感は信心のあるなしを極端に主張される方ほど欠けているように思います。信心だけでなく何事にも主義主張が強い人ほど欠けています。
主義主張を持つことは大事だと思いますが、それが過ぎると生きにくい世の中になると思います。日本が生きにくい世の中になったのは、そういう人たちが多くなってしまったからではないかと思えてなりません。
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