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【雪と家】 あれこれ

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雪と生活するうえで覚えておきたい家の基本情報です
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#屋根

【 リフォーム前に! 】屋根や外壁をはがさず新しくする「カバー工法」…知っておくと検討しやすい2つの大切なこと。

屋根や外壁を「メンテナンスするより、新しい屋根や外壁にリフォームしたい!」とお考えになる方もいらっしゃると思います。 リフォーム方法は一つではなく ①屋根や外壁をはがして、張り替える ②屋根や外壁をはがさず、上から重ねて張る のように、まずこの2つの方向のどちらで検討するかを考えることになるでしょう。 ②のほうは、いわゆる「カバー工法」とよく呼ばれます。ではこのカバー工法のやり方について一般の方にも知ってほしいポイントをいくつかご紹介させていただきます。 まず押さえたい

住育つぶやき24 氷柱(つらら)はなぜできる?

家の屋根、軒先になぜ「氷柱=つらら」か出来るのでしょうか?  ① 屋根に積もった雪が ② 日光や気温でとけて ③ 軒先から垂れ落ちる前に凍るから ですね。北国は特に、朝晩は水が凍る気温になる日が多く、日中氷点下の日もあります.気温がランダムに高くなったり低くなったりを毎日繰り返しているからできちゃいますね…。 ●なるべく…つららの下で遊ばない 気温や天気の影響で…つららは突然落ちたりします。気が付かずに夢中で遊んでいたら落ちてきて頭に当たり怪我するかもしれないので、軒

【雪と家】屋根に出来る雪庇

●雪庇は自然現象 雪庇とは「せっぴ」と読み、 ①降雪が続くことで ②屋根の軒先や端に ③雪がはみだして ④ひさしのように出来る 現象の事です. 冬になり、まとまった雪が降る 地域で見られます. あまり降らない、めったに降らない 地域では見られません. 雪か多ければ多いほど比例して、 雪庇も大きくなる傾向があります. ●雪庇が出来やすい屋根の特徴 降った雪がすぐ滑り落ちてしまうような 急角度の屋根ではほとんど見られません. 屋根から雪が落ちずにたまっていく場合 におい

【雪と家】屋根の雪下ろし

屋根の雪下ろしをする際、 危険回避の鉄則があります. 人間が屋根の上で雪をおろしますから どうなると滑りやすくなるか、 どんなタイミングで雪下ろしすればよいか などを知っておきましょう. 積雪地では多いトタン屋根の場合でご紹介します. 角度の緩い屋根に限りましょう 角度の急な屋根をプロでない人が雪下ろしするのは そもそも止めましょう! 雪の下層は氷やシャーベット状が多い 積もった雪は、 ・晴れの日があった ・気温が高い日があった ・朝晩は冷え込む日があった ・暖房して

住育つぶやき17 てんまど

家の外壁には「窓」が付いています。屋根にも窓がついている家があります。屋根の窓を「天窓(てんまど)」とか「トップライト」と言っています。 天窓のメリットは? 屋根にガラス窓が付きますので、室内の明るさがアップします。また、室内の天井も屋根の勾配に合わせた斜めの天井にでき、空間に面白みと変化が生まれます。また、開閉できる天窓にした場合は室内の快適な通風効果も見込めます。 私が経験した限りでは、家を建てる多くの方があこがれを抱いておられましたよ。 天窓のデメリットは? あ

【無落雪の屋根】トタンハガレを放置したら下地はどうなったか?

屋根のトタンが経年ではがれる…寒冷地でもそう多くはないが、稀なことでもない。 無落雪屋根は、冬季に雪が乗りっぱなしの屋根。 トタンは雪に触れている頻度が長いほど…経年劣化も早く感じる。経験上からだ。 無落雪屋根の外周はパラペットと言い、屋根より少し立ち上がっている。その側面トタンがはがれた事例だ。 Aの部分(屋根側面)のトタンが浮いているのが分かる…経年劣化で釘も浮いてくる。 釘浮き現象は、インスペクションしていてしばしば見られる経年劣化だ。釘やビスで補強メンテナンス