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堂々とすること〜サバ缶の思い出〜
堂々とすること
は幸運を呼び寄せます。
それを初めて実感した時の話です。
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僕が中学生の時、仲の良い友達7人だけでキャンプ場に併設されたログハウスに泊まったことがあります。
金曜日の部活終わりにそのまま向かうので
初日はログハウスに着いてから、それぞれ持ってきたお弁当を夕食として食べる予定です。
初日の夜、それぞれの両親が作ってくれたお弁当を広げるなか
そのうちの一人のYくんが持ってきたお弁当が
サバ缶4つ(ごはんなし)
でした。
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Yくんは早くに父親を亡くしているため、母親が一人で男三兄弟を育てていました。
お母さんは一日中働きっぱなしだったので
お弁当を作る時間がなかったのでしょう。
Yくんに一千円を渡して好きなものを買うように言ったそうです。
そこでYくんがチョイスしたのが、サバ缶4つでした。
彼はめちゃくちゃ堂々としてました。
そしてサバ缶であることを特に言及せずに、美味しそうに食べ始めました。
中学生男児であった僕たちは
ログハウスでサバ缶を食べる
というシチュエーションが
なんだか非日常的で、妙にかっこよく見え始めました。
そこでYくんはニヤリとしながら言いました。
「サバ缶、良いでしょ?」
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そこにいた全員が、ログハウスでサバ缶を食べる、という体験をしてみたくなり
自分の持っていた一番良いおかずとご飯をサバ缶と交換し始めました。
その結果、サバ缶しか持っていなかったYくんの手元には
一番豪華なお弁当が完成していました。
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きっと、Yくんが自分の持ってきた夕食が両親のお弁当じゃないことを申し訳なさそうにしていたとしても
僕たちはおかずを分けていたでしょう。
ですが、以後そこには触れてはいけないように気遣ってしまい
きっとその旅行は全力で楽しめなかったと思います。
ですが、Yくんは堂々としていました。
Yくんが堂々としてくれたお陰で
ログハウスでサバ缶を食べる
という体験が、子供達だけで旅行という非日常に連れ出してくれるきっかけになったのです。
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どんな状況でも堂々としてると不思議なカッコよさが出ます。
そのかっこよさに人は惹かれ、集まってきます。
人は人を通して変化していくため、人が集まれば例えどん底だとしても
脱却や成功のチャンスに恵まれていくことになります。
あなたが憧れる人はどのような人ですか?
きっとビクビク怯えている人ではなく、その人自身として堂々としている人ではないでしょうか?
そのような人はどんな状況でも応援してくれる人が現れます。
自然と好運が集まってくるのです。
また、引き寄せの法則的な話で言えば
堂々としているということは「心配の波動(気分)がない」ということなので
心配の波動を起こす出来事が起こりません。
いまの気分は同じ気分を起こす未来の出来事を呼び寄せるのです。
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堂々とするということは傲慢で偉そうなことではなく
何か起こってもナチュラルで自然な自分でいるということです。
それは、人生に対しての信頼をすることで得られます。
信頼に根拠はいりません。
自分には今後起こるどんな状況も乗り越え、受け入れられる力がある!
と無根拠に信頼すれば、何が起こって怯えることなく冷静に対処することができます。
そして、もしあなたが無根拠に人生を信頼できないなら
自分が自分であることを許せていないのかもしれません。
僕たちは身の回りに「こうあった方が良い自分」や「こうなりたい自分」
が多すぎます。
自然な自分を許せていないのです。
もちろん理想は必要ですが、それは今自然なあるがままの自分を受け入れることが前提となります。
今の自分はダメ!もっと理想にならなきゃ
ではなく
今の自分もいいけど、こうなったらもっと良いよね!
と発想の転換をしてみましょう。
自己肯定の前の自己受容が大切なのです。
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(余談)
余談ですが、僕はこの堂々とするってことが以前はかなり苦手でした。
何か起こると、そのシチュエーションでの正解の振る舞い、みたいのを演じようとして
アワアワしちゃうんですよね、、
アワアワした感情はいくら表面で正解だと思う演技をしても
伝わってしまい、周りの人を不安にさせてしまいます。
そこで僕は動揺した時は、表情や態度では絶対に動揺を見せないで
あえて全ての動作をゆっくりにするということを心がけています。
心と体は連動しているので
全ての動作をゆっくりにすると心が落ち着き、行動も落ち着いてくるのです。
試してみてください。
シャーマン司
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