【千葉ロッテ】23〜24オフの補強まとめ


 ※ 上記の動画の原稿になります、良ければご覧下さい

 ご覧いただきありがとうございます。K(けー)です。さて、今回は「オフの補強まとめ第4弾ロッテ編」をやっていきたいと思います。

 このオフ、私のチャンネルでは、ほぼ全ての補強の動画を投稿したのですが、千葉ロッテに関しても、全ての補強についてお話させて頂きました。今回はその総集編ということになります。もし、各選手にそれぞれフォーカスして動画が見たいということであれば、概要欄にプレイリストを載せておきますので、そちらからご覧になって頂ければと思います。また、今回は総集編の動画となりますので、最後に気持ち程度ではありますが、オフの動きについてのランク付けをしてみましたので、どうぞ最後までご覧ください。

 それでは、まずオフにチームを退団した選手から見ていくことにしましょう。ロッテをこのオフ退団した支配下選手は10名です。ポイントを挙げるならば、まず助っ人外国人がかなり退団するということでしょう。8回の男として、シーズン通して安定した投球を見せたペルドモ、先発ローテーションの後列ながら、終盤は安定したゲームメイカーとして機能したカスティーヨ、そしてシーズン途中加入した三塁手のブロッソーがそれぞれ退団となりました。一時はポランコ退団という可能性もありましたが、それは何とか食い止めたとはいえ、このオフのロッテは助っ人外国人の残留ないしは、獲得という所は1つ大きな山だったと言えると思います。また、全体的に野手のベテランをリリースしてきました。江村、三木に関しては現役を退くことを決意し、福田秀平は現役続行の意志を表明し、くふうハヤテに入団も決定しました。その中で、2年前までは外野のプロスペクトで上位評価されていた西川をリリースしたことだけは、少し想定外といえるでしょうか?

 さて、そんな中で、まずロッテのドラフトから見ていきましょう。ロッテのドラフトは、本指名で5名、育成指名で5名となりました。まず1位では、大学生では1番の打者との評価の上田を獲得することに成功しました。安田選手が伸び悩み、中村選手も昨季不調に陥った状況で、新たな内野手のコア候補として期待出来る選手を獲得したのは、間違いなくプラスに働くでしょう。また、リリーフのデプスとして速球派右腕の大谷投手を獲得したことも大きく、ロッテの強みであるリリーフのデプスを増やすことが出来たことも大きいでしょう。その中で、ロッテの最優先課題である先発補強に動かなかったことを、ドラフト直後の私は酷評していたと思うのですが、オフに唐川、東條、中森といった投手が先発調整でキャンプインを目指すことが発表され、そういった点を考慮するならば、即戦力の先発補強に動かなかったのは、納得できると思います。3位以降の素材型の高校生も非常に粒揃いで、特に3位の木村投手は、オーソドックスな右腕で、1年後2年後にも出てくるような投手になる可能性を秘めています。

 次に、現役ドラフトとトレードですが、ロッテはトレードには動きませんでした。そして、現役ドラフトでは、元ドラ1右腕・佐々木千隼投手を放出こそしたものの、西武の元レギュラー右翼手兼元トッププロスペクトの愛斗選手を獲得することに成功しました。元々外野の層は厚いチームではありますが、その競争はさらに愛斗選手の加入で激化しそうな予感がします。また、愛斗選手は非常に選球眼が悪い選手として知られていますが、ロッテはチームとして選球意識の高いチームですので、新天地移籍をきっかけに、愛斗選手のウィークポイントが改善されれば、大化けの可能性すら秘めており、仮にそれが改善されずとも、守備だけでプラスを稼げる選手と言えるので、素晴らしい補強になったのではないでしょうか?

 次にFA、助っ人補強ですが、FA補強はなし。そして、外国人選手は合計4人を獲得しました。また、ロッテの助っ人補強は非常に明確で、何と新外国人投手に3人の剛腕投手をセレクトしてきました。その中でも、ジミー・コルデロは、昨年ヤンキースでリリーフの1人として活躍し、DVの問題で自由契約こそあったものの、最速100マイルのヘビーシンカーは大きな武器であり、十分ペルドモの穴を埋められる、もしくはそれ以上の存在になり得るでしょう。また、ジュニオール・フェルナンデス、ジェームス・ダイクストラも100マイルに迫る速球を武器とする投手で、この剛腕助っ人トリオは大きな武器になり得るでしょう。1つ懸念を挙げるとすれば、全員どちらかと言うと中継ぎタイプであり、ただでさえリリーフの多いチームにさらにリリーフが加わるのは、少しダブついている感はあるかもしれません。野手補強の観点では、横浜DeNAで長きに渡り中軸を担ったソトが加入しました。今季のロッテは、内野のポジションを大幅に刷新し、三塁手のレギュラーだった安田を一塁にコンバートすることが決まっています。その安田は、対左投手に弱いことが指摘されており、右打者でありかつ昨季も対左に好成績を残したソトはフィットし、守備も上手いためDHも不要であり、ポランコと対となる右の長距離砲候補として、チームを支えるでしょう。

 次にその他の補強では、オリックスを戦力外になった吉田凌、更に阪神を戦力外になった二保旭を育成で獲得してきました。この中でも、吉田はオリックスでまだバリバリやっていた選手で、二保も2軍レベルで打たれているとはいえ、イニングが食える投手である点から見ても、育成獲得という比較的リスクのない部分で獲得出来たのは大きいでしょう。それこそ昨年、澤田投手がシーズン終盤に貴重な働きをしましたので、こういうちょっとした補強も抜かりのない部分と言えそうです。

 最後にまとめですが、個人的な評価はAーです。ロッテはここ数年、かなり苦しいオフになっていることが多いですが、そんな不利な条件の中でも選手を発掘してくる能力は流石で、それこそ今年もペルドモ退団からのコルデロ獲得のムーブは流石と言えます。また、ロッテお得意のトレード補強が此処から起こり得る展開もあるでしょう。昨年は3月上旬に西村天裕を獲得するトレードを決め、それがシーズンを戦う上でのターニングポイントの1つとなりました。スモールマーケットのチームではありますが、選手を見抜く力と動きの巧さを活かし、比較的良いオフを過ごせたと思います。1つ懸念点を挙げるならば、先発補強が無かった点は気になります。助っ人外国人に関しても、フェルナンデスとダイクストラは起用法を決めていないようですので、この辺で埋めていく可能性はありますが、先発実績は少なく不安です。昨年ローテを引っ張った投手たちが頑張って欲しいところですが、怪我や稼働率に不安のある投手が多く、そういった点も踏まえると先発補強が少なかったのはやはり気になってしまうという感じになります。

 以上が、このオフのロッテの補強についての感想になります。ご視聴頂きありがとうございました。また次の動画でお会いしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?