地図で見る高校野球強豪校(後半)
地方・地域ごとの高校野球強豪校
地方、地域ごとの地図に高校野球強豪校を○で分布され、その強豪校の分析をしてみました。
尚、(1)地方・地域の区分け、(2)強豪校の分布方法は次のようにした。
(1)地方・地域の区分け
①北海道 ②東北 ③関東 ④東京・神奈川 ⑤中部 ⑥愛知・岐阜
⑦近畿 ⑧大阪・兵庫 ⑨中国・四国 ⑩九州
(2)強豪校の分布方法
①分布対象強豪校は甲子園10勝以上、10勝以下の優勝校、準優勝校
戦前愛知、岐阜の東海地区は、東海を制する者は全国を制すと言われ、その様子が中京大中京、岐阜商、東邦に表れている。いずれも70勝以上で、中京全国1位、岐阜商4位、東邦6位である。
甲子園の地元大阪・兵庫は、地の利を生かし、全国1位、2位である。戦前から兵庫は強豪だが、大阪は、和歌山、京都に後れを取っていたが、平成に入りPL学園、大阪桐蔭の台頭により、1位となった。
大阪は、PL(90勝)全国3位、大阪桐蔭(63勝)11位、浪商(49勝)20位だが、最近は桐蔭と履正社の2強の様相だ。兵庫は、報徳学園(60勝)14位が頭一つリード、次いで東洋大姫路だが、優勝校が9校と多く、やや群雄割拠の様相だ。甲子園球場の開催地が続く限り、この2府県の優位は変わらない。
中国地方は、山陽と山陰で異なり、山陽は広島を中心に野球ところだが、山陰は後進県で島根は10勝する高校は1つもなかった。鳥取は戦前鳥取西の活躍で先進県だが、徐々に後退した。山陽は、戦前から現在まで広陵、広島商2強が活躍し、山陽の野球王国を築いている。山口・岡山も全国的には中堅県だが、最近あまり元気はない。
四国
戦前は、北四国は強豪、南四国は弱小だったが、現在では4県共拮抗し、差はなくなってきた。北四国では、愛媛と香川は戦前からのライバルだったが、最近は愛媛がリード。南四国も徳島は池田、徳島商の活躍、高知も高知商、明徳義塾の活躍で躍進した。高校別では、松山商(80勝)全国5位、高知商(61勝)13位、明徳・高松商(59勝)15位、徳島商(41勝)27位と続く。ベスト5に四国4商が入るが、商業高の停滞を考えると、明徳、済美が伸びて来そうだ。
※勝利数は、2019年までの記録で、現在の記録と異なるところがある。
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