電気設備の必要諸室面積算出2(基本設計)…電気室面積

基本設計フェーズにおける電気室の面積算出手法を解説致します。
算出方法としては①室用途毎の面積×室用途毎の原単位を電灯、動力、発電機系統の電灯、動力で行い、その合計を足して②必要変圧器の数量を算出します。
③変圧器サイズによるキュービクルの盤面を並べて周囲に導線(変圧器更新用の導線幅)を入れます。④空調機やその他機器スペースも考慮します。
①~④のフェーズについて以下に記載致します。
①用途毎の原単位

尚、建物特徴により数字を編集して取扱いをしてください。
①で電灯、動力(、発電機系統電灯、発電機系統動力)の合計を算出したら、②としてそれ毎に変圧器台数を割り当てます。
例えば電灯合計が600kVAとなれば300kVA×2とします。
台数割当てにあたり、容量の一般的な規格及びその規格毎の盤サイズと重量を以下に示します。
変圧器の規格とキュービクルサイズ・重量

変圧器の台数を割当てたら、対象の盤の長辺方向を合わせて並べます。(表のD(m))

表下部に記載の考えで以下を設置します。
動力容量合計の1/3容量を目安にコンデンサ盤を設置します。
高圧き電盤を必要に応じて設置します。
高圧受電盤を一番端に設置します。
W(m)の合計がキュービクルの必要幅となります。D(m)は一番大きいサイズに合わせます。
W×Dがキュービクル面積となります。
キュービクル周囲に導線幅を1.5mで入れます。
④の空調機は機械設計者、その他必要機器は建物特徴(条件があれば)に合わせて配置します。
電気室面積は以上で算出します。
構造設計者に荷重条件を提示する場合は③で算出した盤重量の合計に×1.5した数値で提示します。
×1.5はケーブルやラック等の荷重を考慮した割増率となります。
盤構成は受電方式によっても多少変わりますので、それについては後述予定です。

以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?