エコツーリズム協会の問題点 適正な価格で価値を提供しなければ育てるべき若手の近づかない団体となる
【地旅とエコツーリズムと産業観光】
やまぐち観光交流塾で作った地旅を実用化するにあたり、県の事業だったので県が実行に向けて動いてくれると甘い考えでいたのだが、そんなに甘くなかった。基本は各市町村で行うこととなっており、美祢市でどうかなえるかを模索することになった。
この時点で美祢市には、『エコツーリズム協会』があり、受け皿となり得る可能性があるのもこの団体だけだった。
実現にむけ、エコツーリズム協会に入会し内容を見てみたが、この団体は大きな問題を抱えていた。
問題1
価格設定である。秋吉台地域の研究者では、かなり有名な人がガイドをしていたりするのだが、3時間前後のプランで参加費が一人当たり500〜1500円ほど。2000円ほどのツアーには弁当付きだったり・・・とても地域の食材を使った御膳などが出せる価格帯では無い。価格を上げる気もないという。価格を上げない理由は、お客さんが減るからという理由が主であり、話しを聞いていると、どうやら知識を披露する場のような使われ方をしていた。(補助金で成り立っており、自走は困難)
県も体制を変えるため、総会に同席して適正価格などを提案、意見してくれたが全く変わる気配がない(その時の総会は荒れに荒れた。県職員は追い出されてしまった)。
問題2
旅行業の資格などは持ってなく、バスなどの使用実績もない。基本現地集合、現地解散。ツアーというより、現地開催のイベントであった。レストランと農家も、農家と農家、弁天池も離れているため、移動手段なしでは成り立たない。
試行錯誤の結果、エコツーリズム協会での実用化は断念。
このエコツーリズム協会との関わりの中でイベントに参加した際、宇部・美祢・山陽小野田産業観光バスツアーとのつながりができる。元々山口観光交流塾でも一職員とはお会いしていたが、組織との繋がりはこの頃にできた。次の備忘録はこの地旅を産業観光へ持っていった時の話
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