【簿記2級】(36)工業簿記の基礎知識
製造直接費と製造間接費
①製造直接費・・・その製品を作るためにいくらかかったか明らかなもの
(例)木材など
②製造間接費・・・他の製品を作る際も使っているため、その製品を作るためにいくらかかったか明らかでないもの
(例)電気代など
原価の計算期間
原価計算を行う原価計算期間は、会計期間とは異なり、「月初~月末の1か月」
⇒短い単位で行うことによって、無駄を改善できるようにするため
仕掛品とは
仕掛品(しかかりひん)・・・製造・加工途中の未完成品のこと
原価計算の基本的な流れ
①費目別計算(材料費・労務費・経費の計算)
・材料を購入した時・賃金を支払った時・経費を払った時、各勘定の借方に記入
・材料・賃金・経費を使った時、各勘定から使った分を振り替える
-製造直接費は、「仕掛品(資産)」として借方に振り替える
-製造間接費は、一旦「製造間接費(費用)」として借方に振り替える
(例)購入した材料のうち、60円は該当製品のために、30円は複数の製品のために使った
直接材料費60円⇒仕掛品60円
間接材料費30円⇒製造間接費30円
②製造間接費の配賦
製造間接費として計上された原価を、作業時間などを基準にして「各製品(仕掛品)」に振り分ける
(例)原価50円のうち、小物入れに4時間、写真縦に1時間かかった
小物入れの原価・・・40円
写真立ての原価・・・10円
③製品原価の計算
製品が完成したら、「仕掛品勘定」と「製品勘定」に振り替える
⇒仕掛品が完成したので、製品に変える
その製品を売り上げた時に、「製品勘定」から「売上原価勘定」に振り替える