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チューリップ・バブルがビットコインを後押し

かつてオランダを中心としたヨーロッパでチューリップ・バブルというのがあった。世界初の「投機バブル」とも言われ、1637年にそのバブルが崩壊する直前には、チューリップの球根1つの値段が平均年収の100倍にまで上昇。バブル崩壊と共に、株価市場の大暴落から銀行は次々と倒産し、投資家は全財産を失ったと言われている。
オランダは現在でもチューリップの世界有数の生産国で、米国に次いで 2 番目の農業輸出国でもある、そんな中、長期化するロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰により、農業従事者は燃料高から収益が激減するなど一部は廃業に追い込まれているという。
そこで、あるエンジニアが今年初頭に、オランダのアムステルダムでビットコインとチューリップ栽培を融合したビットコイン・マイニングを起業しメディアのインタビューに答えた。

暗号資産 (仮想通貨)のマイニングとは

マイニング=採掘は、一般的には金や石油などを採掘することを意味するが、暗号資産の分野においては高性能コンピューターを使用し、複雑な売買取引の記録したり、新しい仮想通貨を生成することを指す。マイニングをする個人や法人は「マイナー」と呼ばれ、マイナーは報酬として仮想通貨を受け取る。

オランダのマイニング企業が考えた暗号資産エコシステム

まずビットコインのマイニングに使用するコンピューター機器はビニールハウス内に設置され、電力はビニールハウスの屋根の太陽光パネルによって供給される。コンピューター機器は四六時中稼働し大量の熱を放出しているため、ビニールハウスは常にチューリップ栽培に適する温度の維持が可能となる。また、最近のエネルギー高にも関わらずコストの削減と、化石燃料を使用をしないことから環境に配慮した脱炭素経営も実現している。生成されたビットコインはマイナーとビニールハウス所有者に半分ずつ配分され、農家はチューリップ栽培からの利益に加え、ビットコインも保持することができる。
ビットコインの価格は、2021 年 11 月の最高値から現在は四分の一まで下落しているが、マイニング企業は将来のビットコインの長期的価値に全く心配していないとし、「ビットコインは永遠に続く」とメディアに語った。

ビットコイン価格: 資料Tradingview







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