繰り返しなのに時間泥棒な『ローグライク』の魅力をプレゼン

こんにちは。みなさんは普段、どのようなジャンルのゲームをプレイされますか?もしかすると、「自分が遊んでいるゲームのジャンルなど気にしたことがない」という方もいるかもしれません。
今回紹介するのは、『ローグライク』と呼ばれるジャンルのゲームです。このジャンルは、普段ゲームをよくプレイする人とあまりしない人、どちらにもおすすめできる理由があります。ハマる人にはとことんハマる、奥の深いジャンルですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

そもそもローグライクって?

まず、簡単にローグライクの定義について解説します。
ローグライクという言葉は、『Rogue』というゲームに由来します。
『Rogue』は、1980年代に発売されたゲームです。コンピューターゲームの中では最初期のものであり、今では考えられませんが、グラフィックがすべてテキストによって表示されていました。

そして、このゲームの最大の特徴は、ゲームオーバーになると、データが消去されてしまう点、そしてダンジョンマップが毎回ランダムに生成される点にあります。
現在、ローグライクというジャンルは様々に派生し、そのゲーム性は作品ごとに大きく異なりますが、これらの『次に前プレイのデータが引き継げない』『ランダム要素のために毎回異なったプレイになる』という特徴を受け継いでいる作品が、大きくローグライクと括られる傾向にあります。

ローグライクの魅力

私が考えるローグライクの魅力は、

  1. 買い切りなのにアーケードゲームのような感覚で楽しめる

  2. コストパフォーマンスが最高

  3. インディーズタイトルが充実

  4. カジュアルゲーマーもコアゲーマーも同じ土俵で楽しめる

です。
一つずつ見ていきましょう。

1.買い切りなのにアーケードゲームのような感覚で楽しめる

 みなさんは、ゲームセンターでアーケードゲームを遊んだことがありますか?私は幼少期に、『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』を、小遣いをはたいてそれはそれは熱心に遊んでいました。
 しかし、この手のゲームは、勝ち残っていくと長時間楽しむことができますが、負けてしまうとその時点で1クレジット分のプレイは終わりとなってしまい、もちろん次回のプレイ時に続きから挑戦することはできません。
そのため、少ない小遣いでやり繰りしながら、インターネットで攻略情報を調べることも知らなかった当時の私は、最後のステージに到達してボスを倒すことがほとんどできませんでした。
 もちろん、当時の私は十分に楽しく遊んでいたのですが、今になって考えてみるととても健気というか、不憫というか、そういった印象を受けてしまいます。
 そのような経験を経ている私ですが、ローグライクゲームを始めてプレイしたとき、「こんなおいしい話があっていいのか!」と思いました。なぜなら、ローグライクは、アーケードゲームを遊んでいる感覚で、所持金を気にすることなくなんどでも繰り返しプレイできるからです。そのため、心置きなく試行錯誤しながら攻略を進められるローグライク沼に、私はどっぷりと漬かることとなってしまいました。

2.コストパフォーマンスが最高

 ローグライクには、一度ハマってしまうとなかなか抜け出せなくなる中毒性があります。個人差があるためなんとも言えませんが、ローグライクは、ストーリーを追うゲームと比べて圧倒的に、クリア後もやり込み要素をすべて回収したくなります。
 私の例でいうと、最もプレイしたローグライクゲームである『Slay the Spire』のプレイ時間が118時間、価格が2,570円なので、一時間のプレイあたりにかかった金額はおよそ22円ということになります。後述する通り、ローグライクゲームにはインディーズのタイトルが充実しているため、1,000円以下で購入できる高評価の作品もたくさんあることを考慮すると、ローグライクはコスパ最高のゲームであるということができると思います。

3.インディーズタイトルが充実

 ローグライクの「繰り返し遊ぶ」という性質上、他のゲームジャンルと比べ、ゲームのボリュームに対して制作に必要なリソースが少なくなる傾向にあります。そのため、制作費用は少ないもののアイデアで勝負するインディーズの開発環境と、非常に相性がいいといえます。そのため、インディーズのローグライクにはとてもたくさんのタイトルが存在します。
 そして、インディーゲームは、比較的値段が安かったり、独創的・革新的なアイデアに触れることができたりと、さまざまな魅力があります。世間的にあまり知られていない、自分だけのお気に入りのタイトルを探求してみるのも、楽しみ方の一つではないでしょうか。

4.カジュアルゲーマーもコアゲーマーも同じ土俵で楽しめる

 ローグライクは、マイペースにプレイすることができます。だれかと競争させられるわけでもなく、気を引き締めてストーリーを注視する必要もないからです。また、1プレイに時間がかからないため、気軽にプレイしやすいという特性も、そのカジュアルさを後押ししています。
 そのため、ローグライクは、カジュアルゲーマーとコアゲーマ、どちらも楽しむことができるものであるということができます。例えば、カジュアルゲーマーは、試行錯誤しながらクリアすることを目指すのに対して、コアゲーマーは、クリアタイムを早める、連続クリア回数を伸ばすなど、それぞれ独自の目標を設定しやすいつくりになっているからです。 
 私も当初は、対人対戦ゲームをプレイしていて、疲れたときに気分転換に1プレイするというやり方で、ローグライクを遊んでいました。
 そのため、ローグライクは、カジュアルゲーマーとコアゲーマーの橋渡し的な役割を担うこともできます。

実際に遊ぶにあたって

 以上が、私が考えるローグライクの魅力です。ですが、ローグライク初心者の皆さんが実際に遊ぶにあたって、注意してほしいことがあります。それは、「ローグライクにハマるには少しだけコツがいる」ということです。
 前述したとおり、ローグライクは、一度ハマってしまえば、時間泥棒とも言えるほど、長い時間遊ぶことができます。しかし、ハマるまでの過程は、人によっては少し難しいと感じるかもしれません。なぜなら、ローグライクは、基本的に難易度が高く設定されており、攻略するためには試行錯誤が必要だからです。また、ゲームシステムが複雑だったり、チュートリアルが不十分だったりする作品も少なくなく、ゲームの面白さに気が付く前にプレイをやめてしまうというケースも往々にしてあります。
 そのため、私は、「攻略に行き詰まったら、躊躇うことなくプレイ動画や攻略情報を見よう」と声を大にして言いたいです。他のゲームのようにストーリーのネタバレによって楽しさが損なわれてしまうということも、ローグライクゲームにはほとんどありません。一度情報を入れることによって、自分が到達すべき目標を設定しやすくなったりなど、さまざまな良いことがあるので、私は、ローグライクをプレイするにあたって、攻略情報はどんどん見てしまっていいと思います。

おわりに

 この記事を読んで、少しでもローグライクに興味を持つ人が増えればいいなと思います。私がおすすめする具体的なタイトルについては、次回以降の記事でたくさん紹介していきたいと考えています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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