作品紹介「僕の心のヤバイやつ」_全然ヤバくない？　逆タイトル詐欺な真っ直ぐなラブコメ

アイキャッチ出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_２巻』＠秋田書店

厨二病的な主人公とモデルをやっているヒロインのラブコメです
「僕の心のヤバイやつ」とは要するに、クラスメイトを殺して鬱憤を晴らす主人公の妄想のことを言っています

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_１巻』＠秋田書店

が、それは一話の冒頭だけでほぼ終了
ちらほらとその時の名残を感じさせる特技？で場の解決を図るのに使われたりしますが、もう２ページ目

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_１巻』＠秋田書店

３ページ目

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_１巻』＠秋田書店

にはラブコメ色全開で突き進んでいきます
ラブコメ具合はかなり、むしろ正統派とも言えるくらいで、コメディとしても十分楽しめますが、ラブの方も結構な進展が感じられる匙加減です

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_１巻』＠秋田書店

甘酸っぱさ全開、二人が近づいていく描写が良い

まずは主人公の市川が、無自覚に接近を山田にドキドキさせられる関係が続きます

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_１巻』＠秋田書店

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_2巻』＠秋田書店

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_2巻』＠秋田書店

あるところから市川は山田への好意を自覚します

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_１巻』＠秋田書店

読んでいないとどういう状況やねんって感じな場面ではありますが……
この気づきに関わらず、どっちにしろ山田の唐突な行動やバグった距離感に振り回されることには変わりありません
しかし、市川の行動は少しずつ変化していたのかもしれません

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_2巻』＠秋田書店

一方的な関係ではなく、惹かれ合う描写も増えていきます

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_2巻』＠秋田書店

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_2巻』＠秋田書店

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_2巻』＠秋田書店

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_2巻』＠秋田書店

出典：桜井のりお『僕の心のヤバイやつ_2巻』＠秋田書店

ただ単に甘いだけでなく、ありきたりな言葉を使えば障害もあって、でもそれがラブコメとしてテンポを損なわないくらいのバランスでうまく展開されています

人を選ばず、誰にでも勧められる一作

タイトルからは、敬遠まではしなくても、どちらかと言えば厨二病ものみたいなコメディ色、日常色の強いイメージを受けると思います
それであまり興味を持っていなかった人もいるんじゃないかと思いますが、いい意味で予想を裏切ってくれる、清々しいまでに真っ直ぐなラブコメです

僕の心のヤバイやつ　１ (少年チャンピオン・コミックス)

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