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ありんこに運ばれていく夏の羽根 (朝日新聞東海柳壇掲載)

洗濯物を干していたら、あしもとで、アゲハ蝶の羽根が動いている。
ありんこが引きずっていた。

真夏の象徴みたいに飛んでいたアゲハ蝶。
その羽根が、地面に落ちている。
少し破れて、色褪せて、ありんこにガタガタと運ばれていく。

夏が終わったんだなあ。

夏は好きじゃないのに、夏が終わるのは嫌なもの。
なぜ嫌か、考えてみよう。

1、お風呂に入る時寒くなる
2、灯油を買うのが面倒くさい
3、メガネが曇る

夏のメリットが思い浮かばない。

「ありんこに運ばれていく夏の羽根」


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