宮崎 産直巡り(007) ― 特産物・史話を求めて ―
宮崎市大塚町の産直 「百笑村 大塚店」編(2024年4月13日〈土〉 くもり)
【基本情報】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー運営主:JAこばやし
住 所:宮崎市大塚町樋之口2003
電話番号:0985-53-0828
営業時間:1000~1800
定休日:12月31日~1月4日
駐車場:普通車30台
創業等:平成16年12月(1年間で15万人の来店あり)
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宮崎市大塚町の目抜き通りに!
この日、白菜と唐辛子を求め久方ぶりに大塚町の「百笑村」に立ち寄っ
た。10時開店というのに15分前には表・裏両側の入り口に15,6名の客が列
を成していた。
「百笑村」の由来は、お客様と生産者が交流することで「百回笑顔になれ
る場所」を目指したいとの思いから名付けられたとのこと。開店前から行列
が出来る産直はそうあるものではない。誰よりも早く新鮮な野菜や特産品に
接し、手にし、そしてほくそ笑みたいとの思いは誰も同じだ(早く開かない
かな!)。
店舗は、高松橋西詰交差点と宮崎西バイパス通りの西の原交差点を結ぶ約
1キロの中間点付近(宮交バス停前)に位置する。周りは住宅街で、近くに
は大塚八幡神社やホームセンターのナフコもあり、まさに目抜き通りだ。何
故この場所に出店されたのかは定かでないが、この界隈が宮崎市内でも人口
密度が高い地域であることと無関係ではないだろう。
さて本年4月1日から13区ある宮崎県内のJAが、ひとつに統合され「JAみ
やざき」として活動してゆくという。新聞報道では過去の経緯を含め「旧
13のJAは当面、地区本部とし、地域性や独自性を保ちながら運営。中央会
や経済連の職員は本店職員を兼務し、来年3月までに徐々に連合会機能を本
店に移していく。合併から3年後をめどに複数の地区本部を集約し元のJA
の枠組みを超えて組織を再編。経営の効率化を図る方針だ。」とのことであ
る。
「百笑村」の本店は小林市にある。今からちょうど10年前にこの大塚町に
支店が開かれており、宮崎市民の要望もあったのだろうが、いわば時代の先
取りをした直売所である。
さて、この産直のすごいところは、約50㎞離れた小林市から毎日運ばれて
くる小林・霧島産の新鮮な野菜や果物等の特産物が並べられることである。
特に季節の野菜を求めて野菜コーナーでは静かなる争奪戦が起きる。
標高の違いか?
例えば冬場の野菜の代表格として白菜をあげると、なべ物や漬物として無
くてはならない素材であるが、やはり野菜そのものが持つ甘さがなければ、
鍋も漬物も箸が進まないと思う。何故か小林産は違う、一番には気候(寒暖
差)であり、参考までに標高差を指標として調べてみた。
以下、一般情報としてのデータである。
大塚台地域は、宮崎市の西部、海抜 20 ~ 50 m の高台にある。宮崎市内か
ら北に見える平和台であるが、標高は60mである。それに比べて小林市はど
うかというと、小林駅周辺が平均して200m、市内から見て北側、須木方面
は300~800mとある。やはり、この差は大きい。ちなみに西都原台は60~80
mとのことである。
野菜コーナーの賑わい
入ってすぐの冷蔵コーナー-
続いて小林産の肉類も
中央部に菓子類のコーナー
薬草類のコーナー
My feedback(所感、評価、手応え)
これまでと同じように独断と偏見で評価をさせていただき、グラフ化しま
した。
項目は①品揃え・品質②清鮮度(衛生)③販売価格④サービス・対応⑤コ
ーナー区分⑥特産品⑦立地・利便性⑧お得企画の8項目です。(あくまでも
今時点での筆者の評価です。)
JAの経営で、小林地域の生産(納入)者との連携が十分にとれているよ
うです。小林本店の営業開始が午前8時であり、この大塚町の開店が10時と
いうことで、まさにその日の産品が搬入されている。
前出のとおり、特産品の一つである「草餅・白餅」のつきたて触感はまさ
にその日のものであることを教えてくれる。
下図は5点満点の総合評価:あくまでも独断で、公式なものではありませ
ん。
相方のコメント
1 ここの良いのは価格、特に野菜の価格が他の産直より安いこと、そして
何よりも新鮮なこと、小林の本店の営業開始が午前8時、ここの開始が10
時ということで、早朝にここに運ばれているとのこと、主婦にとって本当
に有難いと思っていますし、頭が下がります!!
≪毎日毎日、小林本店から宮崎市内まで運んでいるって、そりゃすごい!≫
2 今日は朝鮮漬け用の白菜と唐辛子を求めてきましたが、あいにく白菜が
なく、またの機会にすることにしましたが、何故か小林の唐辛子は辛さの
中にちょっと甘みがあって、重宝しています。
≪朝鮮漬けにしても単なる白菜漬けにしても、一番大事なのは白菜そのも
のに甘みが無け れば美味しくないからね、そして唐辛子も脇役として
大事だよネ!≫
3 メロンは勿論、夏から秋にかけてのブドウも、さすがに高地産だなと、
いつも美味しく頂いています。
≪果物も一段ハイクラスだね! 朝一番に来て他のお客さんと競わなけれ
ばならないのがつらいけどね!≫
施設のレイアウト
陳列売り場は概略下図のとおりである。展示コーナーは少し手狭だが目い
っぱいに品揃え・陳列されている。
【周辺地図】
南国のイペー開花!
今回は以上です。
次回は宮崎市新別府町「百姓市 地産地消村」を訪問予定です。
追記;
前回(006)の西都市の「いきいき市場」訪問編の最後で“次回は宮崎市大
塚町の「百姓市」を訪問予定です”としていましたが、「百姓市」は「百笑
市」の間違いでした。訂正いたします。
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