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自我について

 自我とは、自分が自分であるという意識のことだと思う。これも、脳が便宜上作り上げている架空の存在の可能性がある。個別の肉体に個別の脳があるので、生きていて意識のある肉体の数だけ自我が存在する。そして、各自の脳が見せている独自の「でっち上げの世界」の中で各人が生きている。この時点で、厳密には人は同一の世界を生きていないといえる。同じ環境であっても、その解釈が違うので、別の「情報宇宙」の中に暮らしている。それだけでも、各自の情報宇宙というシミュレーションの中で生活している。この情報宇宙を作り上げている脳という存在は高度なパーソナルコンピューターであり、物理宇宙のDNAから生み出された。
 DNAは、たった4つのタンパク質の組み合わせで成り立っている、設計図であり設計者の存在感が伺われる。つまり物理宇宙は、設計されたものである。これは、物理法則の存在からもわかることである。「設計された」ということは、それがまさに「シミュレーション」ということではないだろうか。 

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