自分の欲は大事にしたほうがいい

私はかつてめちゃくちゃ欲深い人間だった

…まあ、今も充分意地汚い人間だが…

今は「食べたい」「寝たい」「どっか行きたい」と、ひとりでなんとかできる欲をいっぱい持っている

対して昔は「もっと賢くなって褒められたい」「かわいいって思われる人間になりたい」「あの人ともっと仲良くなりたい」「見栄を張りたい」「私を悪く言ってきた人を見返したい」と、自分以外が関わる欲をたくさん持っていた

そんな微妙に不純な動機で勉強や自分磨き、環境整備などに努めていた

当時の私はそんな欲深い自分を見て「なんか私って性格悪いよなぁ」「こんな欲は消さないと」と考えていた

大学生になって、唐突にそんな欲がサラサラと消えていった私はこう思うのだった

「あ、あの欲望はちゃんと理にかなっていて必要なものだったのか…」

欲…努力するための不純な動機をなくし、もちろんそもそも純粋な動機も持っていない私は、何も頑張らない自堕落な人間になり果ててしまった

始まりが不純な動機でも、どうしようもない承認欲求でも、ただ誰かと仲良くなりたいという想いでも、それに向かって努力する過程で人は輝き、成長する

かつての私はそんな欲を満たすために努力を欠かさず、頑張るということそのものをめちゃくちゃ楽しんでいた

欲が満たされたり満たされなかったりして一喜一憂していたあの頃こそが私の青春だったのだな、と今なら自信を持って言える

だから、今途方もない大きな欲求を持っている人は、そんな欲を抑えるのではなくうまく活用して、心を燃やしていってほしい

欲望こそが、人生を充実させる神様からのプレゼントなのだから

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