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空を見上げて思うこと

こんばんは!

関東に来て20年ほど経ちますが、この時期の空の青さが気持ちよくて毎年毎年好きになっています。

石川県は日本海側なので曇りが多くどんよりでここまで晴れることは滅多にありません。そして青の色も違うような気がするんですよね。

つい空を見上げてキョロキョロ見てしまいます。

みなさんもぜひやってみてください。

さて、そんな風に空を見渡してみると、気付くことがあります。
そう。首の可動域です(無理矢理)。


赤ちゃんを観察していると、向きグセに良く出会います。右向きが多いのですが、これは母親の胎内にいるときの姿勢によることと言われています。産まれたあとも重力の影響で顔の向きが簡単に変えられません。

長く続いてしまうと頭の形が変形してしまいます。そのためには右も左も、そして真ん中も向いている必要がります。

さて、ここで問題です。真ん中ってどこで判断しているのでしょう?

これは自然とできる様になった。というよりも、物心ついたころにはできていたことなので意識したことはないでしょう。

僕らは自分で顔の位置を変えるとずれていると感じることができます。どの感覚を使っているのでしょうか。視覚?前庭覚?

そもそも人の関節には関節固有感覚受容器というものがあるらしいです。膝についているのが有名ですが、首にもあるのでしょうか??

どの様な作用をしているかと言うと、筋肉や関節包の動き、伸張を感知して関節の動きを把握するというものです。

これってけっこう簡単に狂ってしまいます。数日ギプス固定しただけで、なんなら1日固定しただけでその状態に慣れてしまっています。するとそこから動かすこと=異常、となってしまうのです。

常に動き続けていればそんなズレは生じないし、ズレたとしてもすぐに修正されてしまうのですが、自分で動けない子たちは困ります。コロコロと動かしてみても反対にすると嫌がるし、結局同じ向きになってしまう。

正解はよくわかりませんが、首はそれ単体ではなく、体との位置関係で形が変わってくると考えるべきです。つまり首が曲がっているのか、体が曲がっているのか。実は体が曲がっているのを治そうとして、首が曲がっていることもあります。このとき、治すべきなのは首の向きではなく、体の姿勢や安定です。


などなど、ただ上を見上げただけでもこれくらいのことを思ってしまうくらいに毎日いろいろあります。そろそろクリニックできたかな。明日見に行ってきましょ。

来週末はいよいよ上棟式です。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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