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(つくば市)運動器健診後の精密検査を受け付けています。

こんばんは!
ファミリハつくばです。

ぜひ運動器健診で指摘された項目を診させてください!(2022年5月開業です)


コンセプトの発表に始まりスタッフ募集や建築の様子などを日々お伝えしています。詳しくはトップページからマガジンをたどってください。

つくば公園前ファミリークリニック(ファミリハつくば)は2022年の5月GW明けに開院しました。

毎年5月から、市内の小中学校では運動器検診というものが行われています。

2016年より全国一斉に開始された『運動器健診』は2024年で早9回目。スタート時に小学校1年生はいよいよ今年で中学校卒業ですね。この間毎年受けているため、どういった変化が起きているのかも振り返ればわかる様になっています。

自分も大学院生となった2016年よりこの健診に参加しています。
毎年毎年、特徴のある動きをしている子がいたり、やたら体の固い子がいたりといろいろ気付くことがありました。

https://www.rinspo.jp/journal/2010/files/27-1/66-75.pdf

(結果についてはこういった報告も行っています)

開業してからは学校での運動器健診には直接参加できませんが、新しくできるクリニックでその検診後の精密検診を行うことになります。

開業前までは大学病院でそのための外来を行っていました。しかし大学病院という環境のため、時間的なゆとりの関係から検査もあまりできないし、継続してのフォローも難しい。ましてや治療となると選択肢が本当に少なくてなにもできない状態が続いていました。

例えばよくあるのが扁平足

歩いていて特に問題になったり困ることがないため放置してしまう例もある。しかし、足に問題がでなくても、そのままの歩き方を続けていると股関節や膝にも影響してくる場合がある。

それを総合的に治せるのがリハビリテーションを考えて作ったクリニック。

扁平足を指摘されて整形外科を受診すると、よく聞く話はこれ。


「レントゲンを撮られてそこで異常なしと診断されました」


異常があるので送っているはずなのですが、扁平足の治療という概念がないので、たとえ診断がついたとしても治療はなくそのまま。そして他院への紹介は行われないようです。

扁平足は足趾、足関節の使い方の異常による下肢アライメント変化で起こってきます。基本的に発達上の問題であり、間違えた方向に進んでしまうとなかなか戻って来ません。自然に改善するのは小学校の低学年までくらいと考えています。

それまでの間も、現代人の生活をそのまま送っていると改善が困難です。

歩きやすく作られた靴。舗装された路。どこにでもあるエレベーターやエスカレーター。近くのスーパーへも車で移動。どこに足を強く育てる要素があるのでしょうか。

よく起こる勘違いは
「スポーツをしているから大丈夫」です。

一つのスポーツで行う動きはかなり限定的です。
そして、スポーツは周りに合わせて行う活動であり、強度的に強くなってくるとあっという間にケガの元です。

他にもちょっとした歩き方の問題や気になる姿勢の悩みなど、小中学生の運動器に関して今までどこで治療を行えば良いか分からない例が多かったと思います。

それらの原因を正しく診ることができ、改善のためのアドバイスや今後の経過をみていくために自分のつくるクリニックが役に立てると良いなと思います。

側弯症もよく診断されます

こどもたちの姿勢の悪さも目立ちます。その中に側弯症が紛れて入っています。

側弯症は思春期前後に急速に悪化する可能性があります。1年忘れていて行けずにいると、翌年には治療が困難になっていることも。。。

側弯症に対しては、最新技術で作られる装具と運動療法を合わせて対応しています。見た目と動きやすさを両立してこどもたちに提供できるように日々進化しています。

姿勢の悪さはやはりスマホやタブレットが影響していると考えられます。

ストレートネック、反り腰、猫背などがすべてセットになっています。
一度なってしまうとなかなか治すのが難しいので、やはり普段からの対応が必要ですね。

ファミリハつくばでは、日常生活での注意点から必要な運動までを詳しく説明しています。

運動機検診で異常が見つかった際は、ぜひ外来を受診してみてください。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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