自分の子宮内フローラを知っていますか？

Varinos株式会社とファミワンは、共同で「腟内検体採取式 子宮内フローラCHECK KIT」の発売を開始しました。
「腟内検体採取式 子宮内フローラCHECK KIT」は、ご自身で綿棒を使い腟内から検体を採取して送ると、解析結果が届く簡易チェックキットです。

このキットの発売に合わせて開催した妊活ライブの様子を一部ご紹介します。Varinos株式会社の長井さんと看護師の石橋さんが、キットの使い方や妊活への活用方法など解説してくれました！

「腟内検体採取式 子宮内フローラCHECK KIT」でわかること

長井さん
「子宮内は無菌だと考えられていましたが、4年ほど前から子宮内フローラが注目され始めました。このキットは子宮内をダイレクトに調べるものではなく、腟からとった検体から簡易的に子宮内フローラの状態を知ることができます」

このチェックキットでは、腟の状態の3タイプがわかるそうです。

リッチタイプ
ラクトバチルスが優勢で、健康な腟状態です。
子宮内フローラも、ラクトバチルスが豊富で、着床に最適な状態である可能性が高いです。　　　

ミドルタイプ
ラクトバチルスと日和見菌、あるいは病原性細菌が共存している腟状態です。
子宮内フローラが、ラクトバチルスが豊富な状態か、そうでない状態か推定することが困難です。

プアタイプ
ラクトバチルスが少なく、日和見菌あるいは病原性細菌が優位な状態です。
子宮内フローラも、ラクトバチルスが少なく、着床が難しい状態である可能性が極めて高いです。

Q.解析結果はどのように活用すれば良いですか？

石橋さん
「子宮は受精卵のベッドのようなものです。ベッドの環境を整えることが、着床にとっても重要だと考えられています。
最近では医療機関でも、「なかなか着床しない」「流産を繰り返す」という方に子宮内フローラの検査をするようになってきました。しかし、検査を実施している施設が少なく、誰もが自分の子宮内環境を調べられるわけではありません。
このチェックキットを使うと、
・誰でも簡易的に自分の子宮内フローラの状態を調べることができる
・必要に応じた対策や、子宮内フローラを整える方法を知ることができる
というメリットがあります。」

長井さん
「チェックキットでわかるのは腟内の菌の状態ですから、病院では改めて子宮内フローラの検査を受けて頂くことになると思います。検査結果に応じて、抗生剤の投与やサプリメントなど、個人に合った方法を提案してもらえると思います。その後、子宮内環境が改善したら胚移植するといった流れが考えられます。」

Q.解析結果を受診時に持っていくことはできますか？

チェックキットをご利用いただくと、ファミワンから検査結果のデータをお送りします。それをプリントアウトして受診の際に持参していただくことができます。
ただし、このキットのような医師を介さない郵送検査だけでは診断することができません。医療機関では、改めて検査を行う必要があることにご注意ください。

子宮内フローラは着床や流産と関連することが徐々にわかってきましたが、医療機関では体外受精中の方を主な対象として検査が行われてきました。人工授精やタイミング法に取り組んでいる方のデータを、医療機関はあまり把握できていなかったのが現状です。こうした簡易検査キットを使うことで、どんな妊活ステップの方でも自分のフローラの情報がわかり、必要な治療ができるなら、妊活への取り組み方が大きく変わるかもしれませんね。

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