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家族で森を遊ぼう!東京・高尾「食べ森クラブ」とは?

Family Workationでは、ワーケーションのみならず、家族と地域をつなげる様々な企画に参加しています。今日はその中の1つの「食べ森クラブ」のご紹介。森でめいっぱい遊びながら休日を過ごしたい方、自然の中で子育てしたい方にぜひ読んでいただきたいレポです!

食べ森クラブとは?

「食べ森クラブ」は、森と踊る株式会社の活動の1つ。森と踊るさんは、主に林業の会社で、東京・高尾の森に自分たちのフィールドを持っています。月に一度その森に集まって、森でめいっぱい遊ぶクラブです。

森と踊るさんがその土地の管理をすることに決まったとき、そこは約50年誰も手入れをしておらず、草も木も生え放題。道もないから歩くのもままならない。そんな状態から少しずつ丁寧に丁寧に手入れをされ、子どもたちでも楽しく安全に遊べるくらいのフィールドになっています。ぼさぼさの藪から、こんなに気持ちのいい風が通る穏やかな森になるまで手入れをし続けておられることに、森を訪れるたびいちいち感動。

そんなフィールドで活動する食べ森クラブに私たち家族がジョインさせてもらってから3か月。月1回の活動なのでまだ3回しか参加していないのに、もうその森を自分の場所のように感じるし、クラブのメンバーの皆様とも、遠くに住んでいて時々会う家族のようなあたたかい関係になっています。

食べ森クラブでは何をするのか?

そこでどんな活動をするのかー。森と踊るさんでは、あえて、何をするかを決めていません。「活動内容を決めない」ということを決めている、に近いと思います。そのかわり、メンバー各自が、自分のやりたいことをめいっぱい森で実現できるようしっかりとサポートしてくださいます。

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森に10時に集合してみんなでチェックイン。そこでその日過ごしたい過ごし方を各自が場に出します。何をするかは自分次第。自分でやりたいテーマをもってきてもいいし、他の人のやりたいことに乗っからせていただくもOK。森を荒らすようなことでなければ本当に何をやってもよく、その日の参加者の気持ちで活動内容を決めるのが食べ森のスタイルです。

例えばどんなことをしているかというと・・・

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これは4月の様子。タケノコを掘って焚火でゆでたり焼いたりして、春の森の恵みをみんなでいただきました。

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この日はある4歳の男の子が朝のチェックインで「ブランコを作りたい」と。そこからロープを木に通して、丸太をくくりつけ、みんなで遊べるブランコができました。(木に登っているのは森と踊るのお兄さん。どうやって登るのこれ?というようなとっかかりのなさそうなまっすぐな木にも猿のようにすいすい登るお兄さんは子どもたちの憧れの的!)

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こちらは通称「森のシェフ」。森でこんなもの食べられちゃうの??というお料理をいつもふるまってくださいます。この日のシェフのメニューはステーキとスパニッシュオムレツ。1枚2500円(!)の高級なお肉と、具沢山のオムレツはそれはそれは絶品!

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どうですかこのシズル感・・・!

他にはこんなことも。
・畑の手入れをしてバジルやオクラなどの夏野菜を植える
・野イチゴを両手にいっぱい収穫してみんなで食べる(斜面いっぱいに広がる野イチゴ。植えたものではなく自生したものと聞いて感動しました)
・焚火でとうもろこしやさつまいも、じゃがいも、マシュマロなどを焼いて食べる
・贅沢に、お昼寝!
などなど・・・・

そして私のお楽しみは、いつも生のコーヒー豆を持ってきて焚火で炒って、その場で挽いてコーヒーを淹れてくださる方がいらっしゃり、そのコーヒーをいただきながら焚火を眺めている時間。

あーーーこんな豊かなことあるだろうか・・・

という気持ちにいつもなります。

リアルな話をすると、この食べ森クラブの活動はもちろん無料ではありません。家族参加で年間12万円、個人参加で年間6万円。額面だけ見ると、おっ、と思う方もおられるかもしれません。でもお金で買えない、プライスレスな魅力が食べ森にはたくさんあるのです。

食べ森の魅力1 ~大人にとっての、自分の休日~

子どもがいると、どうしても子どもが喜ぶことを優先に休日の過ごし方を決めてしまうことってありませんか?うちは結構そうなりがち。でも、大人だって、自分のお休みを満喫したい!と思うことも正直あります。

食べ森では、個人参加で来られている大人もいるし、小学校高学年・中学生くらいのお兄ちゃんお姉ちゃんもいて、うちの子どもたちは基本的にはそんなみなさんと遊んでいます。その間私は、焚火を眺めながら大人との会話を楽しんでいたり、木の皮をむいて積み木づくりをする人を手伝っていたり。夫は、畑で農作業をしていたり。

こんなふうに自分の過ごしたいように過ごせる日曜日って、わたしにとっては出産後初めてかもしれません。

食べ森の魅力2 ~ナナメの関係~

親たちが自分の休日を楽しんでいる間、子どもたちはお兄ちゃんお姉ちゃんと遊んでいるわけですが、この、ナナメの人間関係がすごくいいなあと思っています。

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森と踊るのお兄さんにいつも群がって離れない子どもたち。

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森のシェフにお料理を教えてもらって、気付いたら包丁デビューをしていたうちの長男。

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小学生のお姉ちゃんの背中にそっと手をそえてブランコで遊ぶ次男。

普段の幼稚園や家族との日常とはまた違ういろんな年齢層・いろんなバックグラウンドの人たちとのかかわり。そのことがきっと子どもにも大人にも豊かな心を育んでくれると思うのです。

食べ森の魅力3 ~受容とチャレンジ~

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のこぎりで竹を切る、小学生の男の子。日常では、子どもにのこぎりを持たせるのはちょっと怖い。でもここには森の仕事のプロもいるし大人の目も多いので、ちょっと背伸びした経験もさせることができます。

そして自由なチャレンジを応援できるのは、何をしてもいい、という大らかさがあるからこそ。子どもも大人もフラットに、みんながやりたいことを応援しよう、なんでもやってみよう、という空気があります(世界がこんな価値観でできていたら、戦争だって起きないんじゃないかと思うほどの世界平和がそこにはある)。

ちなみに、何をやってもいいのだから、森で1日中ぼんやりする、何もしない、という選択ももちろんOKなのですよ。

これから森でやりたいこと

7月は、みんなで竹を切って流しそうめんをしよう!という話が出ました。「誰かそうめん係やりたい人~!」との呼びかけに、長男が元気よく「はい!!」と立候補をしたので(ちなみに普段そんなに前に出るほうじゃないのでかなり驚きました)、そうめんの会を主催します。長男にも働いてもらいますよー!

加えて7月といえば七夕。短冊を持ち寄ってみんなでお願いごとを書こうというお約束も楽しみです。

他にも、私も森のシェフ見習いとして一緒にお料理したいなあとか、蔓をとってきて籠を編みたいなあとか、でもやっぱり1日中ずーーっと何もせず「寝る森クラブ」もいいなあとか、いろいろ考えています。

食べ森のこと、もっともっと知りたい!な方は、もしよかったら森と踊るさんの食べ森クラブの紹介記事もぜひ見てみてください!私もまたレポします!


文章:平井咲子
写真:自分で撮影したものに加えて、食べ森メンバーみなさまが撮影されたものもお借りしました。ありがとうございます!

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