Oculus Quest2に関する雑感

VIVE Pro HMDを半年使ったところでQuest2を入手した。
半年程使ったので雑感をまとめる。
ほぼVRChatでしか使用していないので、基本はその視点からのもの。

ディスプレイについて:

解像感は高い。 VIVE Proが1440×1600dotに対して
Quest2は1,832×1,920なのでそりゃ差はある。
実際他のレビューでもここの評価は高い。

が、しかし、色がものすごく浅い。
LCDである以上限界はあるのだが、それにしても白浮きが気になる。
電源投入時に黒バックでOculusのロゴが表示されるのだけど、その
黒がグレーに見えるのに加えてダイナミックレンジが狭い。
Virtual Desktopの機能でダイナミックコントラストみたいな機能があるのだが、適用すると黒いものは黒く潰れ、白いものは白飛びし、みたいになる。
VRChatやっていて、Quest2の友人が明るめのワールドで眩しい眩しい連発していた理由がわかった 単純に色が白飛びしてて眩しい。
VIVE Cosmosの友人がQuest2の色味について白いと言っていたので、LCDを採用したHMDの中でも色味が薄い方なのだと思う。

VR HMDとしては最近のモデルはスクリーンドア現象の改善を目的に
ペンタイルOLEDからLCDへ搭載変更が行われてきていて、Quest2程ではないにしろ色味はLCDの色になってきている(=コンテンツの色調整がLCD向けになっていくと予想する)ので、それほどウィークポイントではないかもしれない。

ストラップについて:

標準のゴムバンドはとりあえず頭につくといった感じで長時間の使用はつらい。VRChat以外でそんな長時間使うか?というのはさておき。

バッテリーのないエリートストラップは若干トップヘビー感もあるが、割合しっかりと固定される。ただし既に言われている通りサイドが弱いので折れる。もちろん(?)手元のものは折れた。

折れるとOculus(香港)送りになるのだが、一ヶ月ぐらい帰ってこないので予備が欲しくなる。

画像1

こういうのをAmazonでポチる。額で支えるタイプなので目の周りの圧は少ないが、後ろの抑えがしっかしていないので頭上半分で支えることになりずり落ちやすい気がする。 エリートとどちらが良いかは好み。
なお、跳ね上げもできるがQuest2はHMD側が重いので跳ね上げてもずり落ちてくる、あくまで手で持って周囲を確認する用と思ったほうがよい。
VR飲酒のときにはちょっと便利。

HMD側に全部入っている関係上フロントヘビーなのは変わらないので、頭の後ろにカウンターウェイトがつけられると大分装着感が改善する。モバイルバッテリーをつけると駆動時間延長にもなりちょうどいい感じがする。

コントローラについて:

若干小さく滑り落ちやすい以外は良好。

画像2

AmazonでよくあるこういうストラップをつけるとHandOpenするときにIndex Controller Like(手を離しても落ちなくなる)になって楽。

Virtual Dekstopについて:

いつの間にかSideQuest不要でSteamVRが起動できるようになっていた。

AirLinkは接続が切れるとSteamVR立ち上げ直しが必要でした(2021/07のアップデートで立ち上げ直し不要に改善)が今は大丈夫なのでそこの優位点はなくなった。

画質設定が選べ、Oculus Link/AirLinkよりも何故か大分負荷が軽いので
Wi-Fi環境(最近のAPで近くにあるなら5でもいい ただし5Ghz必須。)があれば試す価値あり。

画質をPotatoにするとCPU内蔵グラフィックスでも動く場合がある。
Ryzen3400EのRadeon Vega 11でもVRChat(VR)ができる。Radeonなので落ちる時は落ちるけど、数人でVR睡眠ぐらいならなんとかなる。画質は大分犠牲になるが。

GPD WIN3(Intel Xe Graphics)でもちょっとは動く。ただしドライバが安定せず、10分ぐらいでGraphics Driverの再起動がかかり映像が止まるので実用にはならない。それでも動くだけすごいが。

どちらの環境も素のSteamVRはまともに動かないレベルのグラフィックなので一体どういうテクノロジで動いているのかわからん。繰り返すが実用になるかは別。動くというだけ。VRChat以外は起動すらしなかった。

メガネについて:

メガネ用スペーサーはついているが正直厳しいのでVRsatileか磁石で装着するミオピアの度付きレンズを買ったほうがいい。

VIVE ProはVRsatileで満足しているが納期が一ヶ月ぐらいかかるので、今回は
フレームにこれを選び、度付きレンズにこれを選んだ。納期一週間かからないぐらい。特に不満はない。

VRCoverについて:

フェイスクッションについてリコールがあったので、製造番号が一定より若いQuest2利用者は無料でVRCoverのフェイスクッションがもらえる。

facebookのサポートは途中で返信が帰ってこなくなることもあり、もらうには多少根気が必要。

もらえるVRCoverは合皮のやつで、厚み違いが2つ。標準のとはつけ心地が大分違うが、どちらがいいかは好みの範囲。個人的には標準のがいい。

単体動作について:

VRChat視点で言うとQuestとPCの併用だとパスワードの再入力が面倒なのでどちらかになりがちではある。(かといって2要素認証を切ったり入力しやすいパスワードにしてセキュリティを甘くすると乗っ取られたときに詰む。)

Quest用アバターはQuest2発売後のポリ数の上限緩和もあり、いろんな制限事項をのむのならばそれほど変換は難しくない。Worldの方はそんなに制限はないが、(個人的にはPostEffectを使えないのが痛い。)Quest向けに出来た=Questで使い物になるかは別なので、Questを持っていない人がQuest対応Worldをちゃんと作るのは難易度が高い気がする。(Questアイコンがついていてもまともに遊べるかは別という話でもある。)

その他について:

単体で動くHMDが4万円しないインパクトは大きい。

個人的にはLCDの色が我慢できないのでメインにはならないが、逆に言えばLCDの色以外は使えるということでもある。

アップデートでの機能向上がすごい。Facebookは今年中は後継機を出さずアップデートに注力すると言っているので多分まだ機能は増えるのだろう。

Facebookアカウントがないと利用できない問題は難しい。個人としてはFaceboookアカウントを持っていたので特に問題はなかったが、Quest2で何かする度に本名がチラつくのはあんまり嬉しくはない。あとOculusのアバターはキャラメイクで使えるパーツが死ぬほどバタ臭いので設定しないほうが良い。一度設定すると消せないので死ぬ。(死んだ。)

VRChat視点ではフルトラにする時のオプションとしてLighthouse製品が選びづらくなる点はあるが(組み合わせで動かないわけではないが、設定が面倒くさく方式の違いから来る違和感もあるので、後からLighthouse揃えられる予算があるなら最初からVIVEかIndex買ったほうがいい。)
これも最近のフルトラデバイスの多様化で気にならなくなっていくだろう。







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