CBC賞 予想メモ


コース形態

スタート後すぐの100mほどは登り坂で二の脚の巧拙が出やすいうえに、その後は直線入り口までとにかく下り坂であるため、ハイペースになりやすく、リカバリーにもかなり脚を使わされるリスクがある。
スパイラルカーブのため、3角までに内に潜れないと直線も外に振られるため、TB内有利の場合内枠先行馬の優位性が加速する。
TBフラットの場合、直線の長さも相まってゴール前強襲の形で差し追い込み台頭も十分起こり得る。この場合は地力比べになることが多い。

TB想定

先週時点では若干の内有利で、時計がかなり速い。
TBはともかく、この時計水準だと軽斤量馬の惰性押し切り、後方用無しの可能性には気をつけたいところ。

アグリ 58.5

スプリント重賞の安定株。G2~G3なら崩れなく走っており、能力上位。
シルクロードSも58kgのトップハンデでしっかり2着に好走。勝ち馬のルガルに離されたとはいえ、勝ち馬が結構恵まれたものなので、着差ほどの内容の差はない。他にはきっちり先着し、格を見せつけた。
今回はついに58.5kg。見た感じはそれでも大丈夫だとは思うが、近走は差す競馬なだけに、軽斤量馬の逃げ残りには警戒が必要である。
1着候補。

キタノエクスプレス 55.0

芝転向後は崩れておらず、2勝クラスの3連続2着も負けて強しの内容。
バーデンバーデンCの内容は内有利TBを生かして中団前の内をロスなく回って4角から進出し抜け出したものであるため、見た目ほど内容がいいわけではないが、福島にしては珍しく超高速馬場で、勝ち時計1.07.0。(32.4-34.6)進出を始めたのが4F目の11.1の区間なので、そこで位置を押し上げて先頭にとりついた能力は評価したい。
ただ、相手はお世辞にも強くなかったので、今回は相手強化。
ハイペースの追走は問題なさそうなので、連勝はどちらも内枠だったことを考えると、引き続き好位の内で脚を溜める競馬ができればチャンスはある。
外枠だとロスが大きくなってどうなるか?
2着以下候補。

スズハローム 56.0

京王杯SCの3着は勝ち馬ウインマーベルに追随する競馬でスムーズに抜け出しを図ったが、上位2頭が強かったもの。
しかし、初重賞、57kgながら他のOPレベルの相手には先着しており、スプリント重賞には目処を立てた。
3勝クラスで足踏みしていたのは1600であり、1400ならばほぼ崩れていない。
今回は1200でさらなるカテゴリ弱化で、56kgと斤量も減った。自分の競馬ができれば勝ち負けまである。
ただし、京王杯SCはスローペースだったため、今回速い流れをどの位置で追走できるかが1つの課題である。後ろ過ぎると危険。(1勝クラスで33.3-35.3のハイペースは経験しているが、7走前かつ条件戦の話なので)
1着候補。

ジャスティンスカイ 57.5

函館SSの12着は出遅れかつ若干内有利TBのところを外を回す競馬で終始チグハグな内容だったため度外視可能。
その前の鞍馬Sはマイルからカテゴリ弱化させてのいきなりのスプリント戦だったが、好位から流れに乗って抜け出す競馬ができていた。なお、レベルが低いかな?と思いきや、2着プルパレイは札幌OPのUHB賞を勝っており、全く弱いメンバーというわけではなさそうである。
なぜか0.5kg前走より見込まれたが、2走前同様に好位から流れに乗る競馬さえできれば巻き返せる。
1着候補。

カンチェンジュンガ 55.0

北九州記念の4着は若干内有利TBだったことと、展開面で内前が恵まれたことを加味すると、外差しでこれだけ迫れたのは悪い内容ではなかった。
ハンデ重賞までなら通用する器なので、斤量据え置きかつ外差しに展開が向けばチャンスはあるが、今のTBと時計だと前残りしそう。
それまでのレースについては北九州記念での事前評価を参照。
2着以下候補。

バースクライ 54.0

北九州記念の10着は大外枠に泣かされた内容で、終始外を回らされてのものなので酌量の余地がある。
オーシャンSのように内をロスなく立ち回る競馬なら好走可能なので、内枠が欲しい1頭。対戦メンバーはここ2戦と大差はないので、斤量は1kg軽くなったならばチャンスはありそう。
2着以下候補。

グランテスト 52.0

北九州記念の14着は好位から運んだものの全く伸びず力負け。ただこの馬より内も先行脚質だったため終始内ラチ近くを通れずややロスのある競馬だったので若干酌量できる。
斤量はさらに軽くなって52kgなので、内枠を引いて楽に好位内を取れれば好走できる可能性はあるが、あまりにも北九州記念が走れなさすぎなので、内ラチ沿いを取れなそうならば1つ割引で抑えまでか。
3着候補。

ブーケファロス 55.0

3勝クラスを勝ち上がったのがレベルの低い千直なので、基本的に1200重賞で高評価する要素は少ない。
福島TVOPの4着はロスなく立ち回った内枠3頭で決まるなか外から追い込んできているので悪くはないが、そのときよりも相手関係は強化されている。
よって、外差しが届く展開が見込まれる時の抑えまでが妥当である。
3着候補。

レッドヒルシューズ 53.0

連勝の内容はどれも楽に先行してロスなく運ぶ騎乗で、特に佐世保Sは内有利のTBにも恵まれた。強い内容とは言い難いが、競馬が上手いという見方もできる。
今回逃げそうな馬がこの馬とグレイトゲイナーくらいしか見当たらないので、軽斤量を生かして楽に先行するようであれば、またも恵まれての好走があり得る。
内枠なら、頭まで?
1着候補。

サウンドビバーチェ 56.0

気性的な問題もありついにスプリント路線に転戦。
先行力は並程度だが、戦ってきた相手を考えれば断然なので(ナムラクレアでも1400の牝馬重賞は取りこぼすので)、カテゴリ弱化でスプリントの流れにさえ乗れればいきなり通用してもおかしくない。
1着候補。

ショウナンハクラク 56.0

北九州記念の5着は若干内有利TBだったことと、展開面で内前が恵まれたことを加味すると、外差しでこれだけ迫れたのは悪い内容ではなかった。
ハンデ重賞までなら通用する器なので、斤量据え置きかつ外差しに展開が向けばチャンスはあるが、今のTBと時計だと前残りしそう。
それまでのレースについては北九州記念での事前評価を参照。
(カンチェンジュンガと同じ評価のためコピペ)
2着以下候補。

ドロップオブライト 54.0

3勝クラスの勝ちが1200であったように1400~1600路線は通用していないので、1200に戻した今回、内枠を引いて流れに乗れるようであれば、巻き返す可能性はある。
3着候補。

メイショウソラフネ 56.0

北九州記念の7着は先行できなかったとはいえ内をロスなく立ち回って差しに行っても大した脚を使えなかった。
春雷S、シルクロードSも見せ場がなく、淀短距離SもTBに恵まれてのものなので、56kgのままでは買いづらい。
内枠を引ければ、先行馬が少ないこのメンバーなら好位から流れに乗れる可能性はあるので、その時は抑えてもいい。
見送り。

カリボール 56.0

福島TVOPの勝利は内をロスなく立ち回って抜け出す競馬でTBに恵まれたものであるが、スプリント重賞で通用するエターナルタイムに勝ったことは評価する。
鞍馬Sの3着も同様であり、これはジャスティンスカイに捻られており力負けである。
今回も内枠を引ければ同様の立ち回りが叶う可能性があるため、その時は抑えてもいい。
3着候補。

アネゴハダ 53.0

3勝クラスで何度も足踏みしているように地力に疑問が残る。
2022CBC賞、北九州記念でそこそこ走ったが、49kgでも勝てなかったことを悲観的に捉えるべきである。
サンライズSでブーケファロスに勝っているが、若干内有利のTBで内枠から好位をロスなく立ち回ったことに恵まれての勝利であり、終始外を回って差して0.1差の彼の方が内容的には上に取れる。
そのブーケファロスでさえ今回は3着候補。(恵まれそうな時に連下の印を回すくらい)よって、買いづらい。
見送り。

ヤクシマ 55.0

OPで唯一そこそこ走った鞍馬Sの5着も0.5差離れているので、それならジャスティンスカイやカリボールを上に取ればいい。
差しに展開が恵まれればとも思うが、このハンデならカンチェンジュンガやショウナンハクラクの方が通用しそうなので、買いづらい。
見送り。

グレイトゲイナー 56.5

アイビスSDの15着は前にすら行けなかったので仕方がない。逃げることはできる馬なので、内枠を引いて楽に先手を取れれば可能性はあるものの、能力的には重賞では足りていない。(オーシャンSの分析を参照)
斤量も恵まれたわけではないので、好走にはかなりTB・展開に恵まれる必要があるが、他に逃げそうなのがレッドヒルシューズくらいでテンの速さも同等くらいなので、内枠を引ければ念の為の残り目に抑える手も。
3着候補。

スコールユニバンス 51.0

軽斤量は魅力も、OPに上がれてからは全くいいところがなく、前にも行けない。
距離短縮のローテだが、OP初戦の淀短距離SはTBに恵まれなかったとはいえ全く走れていなかった。
よって、高評価は不要。
見送り。

総評

ハンデで力差を補正されたと見るとかなり大混戦であることには変わりないが、明らかに重賞級なのがわかっているアグリがやはり中心となる。
他はほとんど内枠でロスなく立ち回りたい馬が多いので、枠の並びは重要となる。
逃げ馬は少ないので、穴を出すなら前残りという印象だが、好位はかなり混み合いそう。
よって、TBの変遷がないかよく見たうえで馬券を考える必要がある。

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