目黒記念 予想メモ


コース形態

過去記事引用。

年に2度のみ施行される芝東京2500。条件戦でも組まれないのでほんとに2回だけ。
直線坂の途中からスタートするため、スタートの巧拙がやや出やすいのと、力がいるぶんテンは多少緩めで入ることがほとんど。基本的にはそのままスローで進め、徐々にピッチを上げて直線を迎える形になる。
で、問題はどこからペースを上げるかというところであるが…これはその年のTBによってまちまち。
もちろん展開などでも変わるわけだが、大抵のパターンとして、Cコース替わりかつ芝の状態がいい夏頃の内有利TBが発生しやすいため、早め早めにペースが動くのが目黒記念。惰性を使って直線粘り切れるため、騎手もそれを理解して先行馬が早めに押し切ろうとするためである。
Bコースかつ進行が進み、さらに寒くなり始めて野芝が傷み始めたことによって、内外フラット(やや外差し寄り)TBが発生しやすいため、ラスト3Fくらいまで仕掛けを遅らせやすいのがアルゼンチン共和国杯。
よって、同じコース、同じハンデG2でも内容が全然違うものになりやすいのである。
あとは、その馬の能力、脚質等を精査して評価を決めていきたいところ。

TB想定

コース替わりのため様子を見たいが、これまでの動向を見る限りはフラットのままである可能性は高そう。

シュトルーヴェ

日経賞でG2大将ボッケリーニなどを破ったのは素直に評価するも、着順だけ見るとボッケリーニが不発した結果に見えなくもないし、そもそもゴール前大接戦の僅差勝ちだった。(マイネルウィルトスやクロミナンスはボッケリーニより格下評価)しかし、今回のメンバーはボッケリーニと同等の格の馬が見当たらず、せいぜい自身と同格まで。
少々ズブそうなところが見えるので、前残り展開での差し損ねは考える必要はあるものの、能力自体は最上位評価で問題はない。
1着候補。

サトノグランツ

日経新春杯は馬群が切れた好位グループの先頭、かつ大外から内に潜り込めたため内有利TB含めて結構恵まれたのだが、それでも前のサヴォーナを4角で一旦まくって交わしたにも関わらず差し返され、ブローザホーンに子ども扱いの負け方でちょっと残念な内容。
今回の相手はブローザホーンよりは弱いものの、相手関係的には良くて同格。能力的には通用するが、手放しで高評価できるほど状況的には好転していない。
2着以下候補。

クロミナンス

日経賞の内容はシュトルーヴェとほぼ同じで互角。コース取りの差の1,2着である。
馬のタイプとしてもほぼ似通っており、シュトルーヴェが来るならこの馬もおそらくセットで飛び込んでくる。若干こちらの方が前に行ける優位性はあるが。
いずれにせよ、ちょっとしたことで逆転可能な範囲だし、今回は1kgこちらが有利なのでチャンスはある。
1着候補。

マイネルウィルトス

重賞常連で、パフォーマンスはそこそこ安定。
日経賞も3着と安定感ぶりは健在だが、ロスを抑えたわりにはなかなか差を詰めることができず、逃げ馬をやっと捉えるのが精一杯で後ろに差されたところを見ると、もともと勝ちきれないタイプで仕方ない面もあるとはいえ、新興勢力と世代交代という雰囲気が見え始め、そろそろ限界が見えてきた感も否めない。
とはいえ、この舞台で何度も好走しているように得意舞台ではあるため、スムーズに運べればまだまだ圏内の可能性は高い。
2着以下候補。

ジューンアヲニヨシ

連勝中なのは評価するし、烏丸Sもやや内有利TBながら少し外を回す競馬で抜け出したのは評価するも、負かした相手は2戦とも同じマコトヴェリーキーであるうえに相手もフルールのようなローカル2600上がりが人気になるくらいの弱いメンバーだったことは事実。
今回は明らかに相手強化で、人気になるようならばちょっと疑いたいのだが…
3着候補。

ヒートオンビート

有馬記念はともかく、日経賞はいいところがなく、衰えの可能性を検討する段階になってきてしまってはいる。
そうはいっても、今回の舞台は春秋問わず何度も好走している得意舞台なので、巻き返しても不思議ではない。昨年ARG共和国杯は今回同様の59.0kgを背負って好走している。(マイネルウィルトスと同タイム)
ゼッフィーロよりは若干相手は弱いので、展開一つで逆転も。
1着候補。

ケイアイサンデラ

力はお世辞にもあまり高くはないが、この馬以外に先行馬がいなさそうなので、スローに持ち込んで早めに離す競馬ができれば残り目がありそうなので、警戒の余地はある。
2着以下候補(一発穴)。

メイショウブレゲ

長距離OPなら通用しても、中距離の重賞級相手では厳しいと見るのが妥当。
見送り。

ナイトインロンドン

六社Sは前残りだったにしても、その前の2走の長距離戦でも見せ場がなかったので、このメンバーでは厳しい。
見送り。

シュヴァリエローズ

メトロポリタンSでは前残りだったとはいえ、逃げたバトルボーンと同じ脚色で0.6差で力差があった。
そもそもバトルボーンは前残りに恵まれて七夕賞4着の馬である。
また、京都記念の4着はまともな重賞級メンバーが少なく、高評価は不要である。
よって、重賞では引き続き足りないとみていい。
見送り。

ダンディズム

典型的な鈍足パワーで差すタイプなので、今の東京には合わなそうだし、そもそも後ろから行くタイプなので同型が強力なので厳しい。
七夕賞や函館記念で狙いたいタイプ。
見送り。

バラジ

相手弱化のメイSでも前残りとはいえ何もできなかったので、今回は厳しい。
見送り。

シークレットラン

近走内容的には厳しい。
見送り。

総評

ヒートオンビートまででほぼ決まりそうなちょっと面白みに欠けるレースである。
配当妙味がなさそうなので、基本的には見送りが妥当だが、前残りに張るならばケイアイサンデラが無視できないし、シュトルーヴェの取りこぼしがあり得るので多少は隙があるか…?

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