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メギド72 サラ人権問題について考える withシバの女王

 メギド72の10章4節で、シバの女王と軍団メギド72がメギドラルに逃亡しました。
 アミーラとサラのメルクリウス同乗を機に、シバの女王と並べて、サラ人権問題を考えてみます。それに紐づけて、メギド72の物語を問います。


サラ人権問題とは

真メギドNo14 サラ

 サラについて解説します。サタナキアという研究者の人体実験に巻き込まれた、メギドに寄生された一般女性です。ソロモン・アミーラのような血統ナシに関わらず、実験騒動後なし崩しに軍団メギド72に所属します。
 他の軍団員とは異なり、戦いに加わる意義がありません。ソロモンの思想を知っているのかも不明です。

 実験被害者サラを放置したまま異世界戦争をする軍団メギド72の倫理的問題のことを、本記事ではサラ人権問題と呼びます。


ソロモンによる総括

 サラのリジェネレイトイベントで、ソロモンが問題をまとめていました。

ソロモン
「サラは、俺たちの戦いに巻き込まれた被害者だからさ… (中略)
 サラはジルベールのように 自分の意志でメギドラルとの戦いに加わってくれたわけじゃない
 偶然アナキスに寄生されて、自分でも自覚のないまま 戦いに巻き込まれてるだけなんだ…
 だから本当なら、もっと早くにちゃんと全てを話すべきだったんだ サラが理解してくれるまで… (中略)
 あるいは、アナキスをサラから切り離す方法を、もっと真剣に模索すべきだったんだ
 サラという、ただ俺たちの戦いに巻き込まれてしまった女の子を 元の日常に戻してやれる方法を…
 だけど俺は、本人がメギドのことや戦いのことを知らずにいられるなら それでいいと思ってた節もあって…
 そうやって自分を納得させて サラを巻き込んだという事実から逃げてしまった気がする…
 サラのことを勝手に俺たちのたたかいに巻き込んでいながら サラと向き合うことを放棄したんだ」

イベント 離れていても、心は繋がって

 当のソロモンも巻き込まれている被害者でありながら、開き直ることはせずサラに触れて反省しています。

 白百合イベの当事者しかサラを把握しておらず、古参メギドのシャミハザ/ジルベールですら事態を知りませんでした。訳ありメギドが多すぎる軍団なので、個々の事情は共有されていないのかもしれません。


アミーラと正義

 シバの女王ことアミーラについて解説します。3人の天使ハルマを従える指導者であり、年相応の心優しさを持つ娘です。
 牛飼いマルチネが女王候補に選ばれた際、人生が狂わされることに慮れる倫理観を表しました。

イベント 見習い女王と筋肉の悪魔

 ここでアミーラがサラをどう思うか想像してみます。
 現状のサラを見過ごせる性格とは思えませんし、ジルベールと同じようにソロモンを糾弾してもおかしくないでしょう。

 ただ、軍団でサラ人権問題が共有されていなかったので、アミーラも知らない可能性が大いにあります。シナリオで彼女たちが顔を合わせる描写がないので、サラをメギド扱いして気づいていないのかもしれません。
 アミーラは王都エルプシャフトを治める女王なので、サラ側はさすがに知識として知っていると思いたいです。


サラと10章アジト襲撃

 10章4節で、ハルマがアジトを襲撃しました。追いかけられるブエル&ジズを庇ってハルマに立ち塞がったサラは、暴行を受けます。
 その際、メギドに寄生された在り方がヴィータか判別できず、サラがアジト襲撃の抑止力になっていたことが判明します。

 これは、ハルマニアはサラの事情を知っていたとも取れます。
 メギド72アジト収容計画では、軍団員の身辺調査が行われていました。アジトを出入りしているサラも関係者なので、洗われているでしょう。

 悪魔に洗脳されたヴィータが、無関係の戦争に巻き込まれていることを、このタイミングで知れるのではないでしょうか?
 ハルマニアと王都エルプシャフトの組織体系のハッキリしたことは分かりません。ハルマニアの意思決定が高位に置かれ、それにシバの女王は準ずるものと思われます。メギド収容計画を確認していれば、流れでサラ身辺にも目を通しているでしょう。
 ただ、計画進行をを滞らせないために、ガブリエルが揉み消していた可能性はあります。アミーラの掲げる理想に傷をつけないため、王都のハルマは先回りすることがあります。

 シバの女王として「戦後処理」があるといっていたので、仮に先延ばしにしてもいずれサラ人権問題を知ると思います。
 戦後処理がどういう対処なのかわかりませんが、ハルマの性質だと逐次的に振り返ると思われます。膠着状態が戻ったとして、ハルマの侵攻を見返しもせず総括しましたとアミーラは言わないはずです。
 アジト襲撃ログを見返せば、逡巡ののちハルマがサラを「メギド」と断定してしまった事実を見れるはずです。

 戦争に無辜の犠牲は付きものかもしれません。ですが、マルチネの犠牲に義憤を燃やせたアミーラが、サラの在り方を割り切れるでしょうか。
 例えばマイネがアナキスに寄生されて、ハルマにノドを締め上げられたと知れば、アミーラは乱心するでしょう。例えたことが、サラに起こっています。

 ハルマを指揮するシバの女王として、アジト襲撃の責を負うものとします。軍団員のメギドはともかく、ヴィータのサラへ振るわれた暴力を無視できるものではありません。
 10章アジト襲撃で、ソロモン・アミーラともにサラ人権問題の当事者になったのです。


メルクリウス同乗

 メルクリウス合流によって、結果的にサラとアミーラが同乗する運びになりました。

 メギドラル逃亡後に進軍するか停泊するか分かりませんが、非戦闘員のサラを甲板に立たせたままにしておけないと思います。アミーラもメギドラルですぐ動くか分かりませんが、しばらく留まるかもしれません。
 女性ヴィータは船内安地に隠すと思うので、サラとアミーラは近い扱いでしょう。メルクリウス船内で邂逅するチャンスがあります。
 もし同じ船室で逢えれば、面識ができます。シバの女王アミーラの友人(純ヴィータ)は、マイネしかいません。ヴィータの友人が他にできる、滅多にないきっかけです。

姉妹同然の関係です

 メギドラル時代の個を持たないサラと交流ができることは、アミーラの幸福に繋がるはずです。
 純粋なヴィータでありながらソロモン・アミーラの孤独を癒せる存在、王と並びたてるポテンシャルをサラは秘めています。宿命に向きあう友人は白ソロモンだけではありません。

 ここまでを踏まえて、メギド72がサラ人権問題に折り合いをつける方法、それは…


解決方法 シンギュラリティメギド「サラ」召喚

 サラがメギドラルにいる今が、一番説得に適した状況です。この機会を逃せば、今後サラがメギドラルに滞在することはないと思います。アジト襲撃から異世界逃亡までに潜った死線は、サラ史上かつてない戦争体験です。窮地から生き延びた直後こそ、サラを説得する絶好のタイミングなのではないでしょうか。

 まず、メギド・ハルマ・幻獣が殺しあう宵界メギドラルを見せて、ハルマゲドンの危機を説明します。それから、施されたアナキスの実験、軍団メギド72の立ち位置、…サラが理解すべき現実はたくさんあります。
 すべての事実を消化できるまで、本来あるべき正しいサラの在り方に近づくまで、繰り返すのです。貴女は戦争に無関係なのに、ここまで巻き込まれたんだ、と。

 一筋縄ではいかないでしょう。ですが、ここは「召喚特異点」のあるメギドラルです。死んだアスモデウスが生き返ったのなら、サラも現実を理解できるはずです。メギド72は不可能を可能にします。
 この奇跡に伴ってシンギュラリティメギドとしてサラを召喚できれば、サラ人権問題に決着がつきます。

メギド72のサラという壁に、小さな穴をあけるイメージで

 アスモデウスに連れ添う特別なヴィータ「サラ」が、次のシンギュラリティメギドに相応しいと思います。美しい流れです。
 そのサラは明晰で、メギド72を理解しています。思考の靄が晴れたサラは別キャラに見えますが、ウェパルの前例があります。6章前後でキャラが変わっていますが、ウェパルの死とマナイは受け入れられています。それだけの度量が、メギド72にはあります。
 
 サラ人権問題に向き合うことで、サラと軍団メギド72が並び立てます。ヴィータのソロモン・アミーラ・白ソロモンと続いて、サラは並び歩いていけます。メギド72のシンギュラリティメギド一柱としても、ソシャゲの物語を繋ぐのです。


 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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