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2/28 人間社会適正検査

 親の勧誘により数日前から自動車教習所に通い始めた。未だに「車の細かい規則や動きなんて自分には絶対できない! 事故率100%!! 自転車すら乗ったことないのに!!!」と不満たらたらなわけだが、こういうのって結局身体が順応するまで反復練習あるのみなんだよね。その努力もせずに最初から諦めるのは成長の芽をを抑圧して摘み取っているようなものだし、しかも入学しちゃったのだから後はない。合格できるかどうかはわからないけれど取り敢えず精神をヤスリにかけてでも頑張るしかないだろう。既にとてもしんどい。
 というわけで、はじめに運転適性検査を受けた。性格診断の他に、簡単なタスクを素早くこなしたり、ロールシャッハテストをしたりとすこし新鮮な経験だったと思うと同時に、こういうテストは「運転できないやつ」をふるいにかけるための分水嶺だと思う。
 周りと同タイミングで開始するタイプの筆記試験がとても苦手だ。テストというものは大体そのタイプに該当するのだが。周囲がどれくらい進んでいるか、なぜそんなにもカリカリとペンの音が響いているのか(この問題はそこまでペンを走らせる必要があるのか?)とか些細なことに集中を削がれて一定時間身動きが取れなくなる。今回もまったく解けなかった。でも、適性検査に関しては最後まで回答しきれない問題量らしいので、ちょっとだけ自分を許せるような気がした。
 検査の結果は適正1(最低)と安全度D(下から二番目)だった。聞かれた質問の意図的に、どちらも性格診断の結果が如実に表れている気がする。この結果を母に見せたら嘲笑された。「もっと嘘をつけばいいのに」とさらっと言ってのけたのだ。私は嘘をつくのが得意ではない。単純な思考で生きているから、問われた物事に対しては率直に答えてしまう。だから、私は人類の中でもっとも信用に値すると思っているのだが、その分人間社会には適合しないようだ。人語を介さない動物だったらよかったのにな。

 というか教習が二段階あるって知らなかった。契約の時誰も教えてくれなかったし、契約書が受理されてから聞いた。三月以降も行かなきゃなのかよ~~~~~~くそ~~~~~~~~~~~。

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