見出し画像

7/3 マス馬鹿レード

  • もう下半期に突入しましたね。今年も時間の流れが早いわ。

  • 外出先のスマホ操作で全角スペースを入れる工程がずっとダルかったので箇条書きインデントに移行しました。こりゃとっても楽ですこと。だけど、文体の印象に多大な影響を与える。羅列的で、無感情に述べているよう。まあいいか。

  • 先週人と飲みとカラオケに行きました。二年振りに会う知り合いたちと、その知り合いたちの友人。いわば友達の友達ポジション。お互い素性も知らぬ存在だから気まずい雰囲気が立ち込めてしまうと思いきや、お相手さんの表面性格はムードメーカータイプだった! 表面性格とは、社交場用に装着する仮面に対する自己流の造語なのだが、困ったことに私の表面性格もムードメーカータイプである。つまりキャラ被りである。こういう時、代替品があればすぐに付け替えることができるが、私にはそんなうまく機転を利かせる能力は備わっていない。かといってスッピンを晒すのは自殺と変わらず。そのままムードメーカーの仮面を付けてこの場に参加したのである。となると、ここからはどちらのムードメーカーが生き残るかのデスマッチである(そうか?)。

  • 結果、惨敗。相手は何においても上位互換だった。話に乗るのが上手く、度胸もあり歌も上手い。面白い人間として完璧だった。そもそも、私のムードメーカー仮面は虚栄製で、傍から見れば他の仮面より滑稽である。そんなチンケな代物なのに、あまつさえ生後一年くらいのエゴがさながら反抗期のように仮面を叩き割ったから、今の私は罅だらけのそれを顔に付けるしかない。当然、勝てるはずがなかったのだ。というか、雌雄を決したかったのではなく、その相手の性格と同居しようと試みていた。だけど、仮面じゃ隠しきれない部分のエゴがやけに冷静に空威張りを止めさせてきたのだ。そのため、最終的に私は見るに堪えない程の醜態を知人らに晒す羽目になった。

  • これは経験則だが、ムードメーカーの仮面をつける人ほど裏面人格はそこそこ悪どい。きっと、相手は私の愚行を影で嘲っていただろう。途中から私のおちゃらけに対して乗りもせず、ただ真顔で受け返された。『よくもまあそんないけしゃあしゃあと……』と呆れた声が聞こえてきそうだった。そんななんでもござれな相手さんに友人が「どうしてそんなに歌が上手くて声が通るのか」と聞く。そしたら、今まで考えてもこなかったような表情をしたあと、逡巡考える素振りをして「わからん。なんでだろう」と笑うのだ。小賢しい。こういう性格の人は裏で弛まぬ努力をしていてほしいのに。でなければ、今まで然したる努力もしてこなかった私の身の程を肯定できない。

  • 実年齢より遅れて生きてる自分は、みんなが苦労することなくこなしてきた事柄を今更ながら一生懸命こなしている。昔から補助輪付きでしか自転車は漕げなかった。人前で歌うためには発声練習をしなければ話にならないし、滑舌のトレーニングだってしなければ発言も碌に聞き取れない。全身コンプレックスまみれだ。

  • 卑屈ばかりになったが、とどのつまりなんでも上手く人もいれば、私みたいに色々手を尽くしてようやく中の下まで至った人間もいるということ。それだけ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?