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1/9 後ろ髪、いつまでも大人になれない自分

 昨日は午後から成人式があった。私は旧友からの誘いに断りきれず、取り敢えず行くことにした。私服で行ったが、着物や袴、スーツ姿の集団が跋扈する中、さほど悪目立ちしなかった。周りがとにかく華やかすぎるから、私服の人間なんて満天の星空の内の暗闇同然なのだろう。式はパッとしない感じで済まされて、あとは大概の人が知り合いたちと飲みパーティ! なので、私もそれに倣ってというほどではないが、中学時代のいつメンみたいな人々と横浜の居酒屋で少し飲んだ。飲んでいる間も、それまでの合流するまでの期間にも既知の人や、全く知らない人とも話した。知り合いの友達的な存在。普段まったく社交力を使わないので、こういう機会に自分の体力とメンタルの半分以上を対話で消費され、バカみたいに疲れる。そんでもってこのあと、自宅に帰るとあーあーあーあー唸り声をあげながら壁に頭を叩きつけて今日の反省会をする流れ。調子に乗らない、自分ばっかり話しすぎないようにって思ってたのに、あんなに図に乗って、なんも面白くないことやって……こうして私のメンタルが円錐状に削れていって、やがて人を突き刺せるほどの鋭さを手に入れられればいいのに。材質がコピー用紙だから、せいぜい指を切ることしかできない。
 とにかく、知り合いらと飲んで十時を過ぎた頃、みんなそこそこいい気分になってて、次行くか! みたいな雰囲気になる。そこで、「明日早いからここまで」組が生まれ、私も明日は一限からなので、そちらのグループに属すつもりだった。しかし、ここで退散しようとする奴らは、得てして人の頼みを断れないタイプである。私含め三人いた「明日早いからここまで」組から二名ほど「朝までいこうぜ」組にすっぱ抜かれて、私だけが帰れる流れになった。
 まず「学校なんて知らね〜朝まで飲もうよ〜〜」って断りづらくなる行為を辞めてほしい。本人らも悪気はないだろうから仕方ないのだけど、だからとはいえずるずると押し問答を繰り返しているその時間が勿体ないじゃないか。だから、付き合いが悪いと言われてもいいと決死の判断で私だけいち抜けてお暇した。「朝までいこうぜ」組に連れていかれた二人の結末は知らない。だけど、私が去った後、みんな確実に「あいついつもノリ悪いよな」と思ったハズだ。こういう反応に行き着いてしまうから、私は人と集まるのが嫌いなんだ。つくづく人と合わせるのが苦手だから。知り合いが根の優しい連中だと分かっているのに「今も仲間うちで陰口を言い合ってるのかな」って気に病んでしまう。自宅に戻ってきて、化粧を落として、シャワーを浴びて、疲弊した身体と脳みそを休めるために布団に入っても「やっぱあっちに混ざるべきだった」という後悔は止まぬ。廣井きくりお姉さんは、お酒が入れば嫌なことを忘れられると言っていたが、やはり4,5%程度のジョッキ三杯くらいじゃ、鬱々とした気分は一切晴らすことができない。でも、翌朝は早いから、多量にお酒を摂取すると後が怖い。どこまでも割り切れない人間である。はぁ。

 下の画像は帰りのオタクリサイクルショップにあった損しかしないと銘打つ『闇ガチャ』というものの景品。100円で回して、これらを手に入れたわけだが。普通に当たりじゃん。ガチャガチャで通常200円はするでしょ。まあ、友達とかがその場のノリで回して「なんだこんなものか」と微妙な反応になって軋轢を生ませることを期待しているのだろうか。それなら、これは確かに『闇ガチャ』といえる。

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