見出し画像

2022NFAリーグ2部 第17節 Diablossa高田FCvs奈良高校~県1部昇格に望みを繋ぐ土壇場での高田劇場!~

全国高校サッカー選手権奈良大会も閉幕して、U18NFAリーグ2部もリーグ戦再開となりましたので、早速Diablossa高田FCユースの応援に行って来ました!

試合前の暫定順位は4位と3位以上に与えられる県1部昇格圏内まで勝点3差と、万一この日の奈良高校戦で負けると他チームの結果によっては昇格の可能性がなくなる崖っぷちのゲームでした。

しかし!
そんな大事な試合のはずなのにゲーム序盤から集中力のないプレーが目につく最低な立ち上がり…
それでは観戦記スタートです!

【前半戦】

まず今日のスタメンは下記の通りで、システムは1-4-4-2とオーソドックスな布陣で、奈良高校に合わせてきたかもしれません!

Diablossa高田ユース:赤/黄ユニ

KICK OFF早々に両チームのシステムと背番号チェックをしている途中で、高田ユース陣内のゴール前に目を向けると奈良高校の選手にGKとの1対1を交わされ、ゴールに流し込まれるシーンを目撃して一瞬『えっ?』となりました。

何があってそんなシチュエーションになったかは不明ですが、選手権の準々決勝で奈良高校が奈良育英に対して前線のプレッシングからボール奪って、得点しているシーンが頭に過りました。

奈良高校は前線からプレッシング来るぞ!と伝えておけば良かったな…とこの時は後悔の念でいっぱいでした汗

この日は高田ユースのIHに主軸の⑧⑩の姿がなく、いきなり負けられない試合でビハインドの状況に不安もありましたが、本日ゲームキャプテンの⑤はゲーム状況を見てチームメイトに指示を出せる頼れるCBなので、ここからの立て直しを期待したいところです!

しかし引き続き立て直す前に自陣で奈良高校にFKを与えてしまい、そのセットプレーからゴール前混戦のこぼれ球を再び押し込まれ、ドローも許されない崖っぷちの状況の中、前半7分にして既に2点ビハインドとなり、こりゃゲームに入る前にハンマーで殴られた気分の最悪な立ち上がりとなりました。

それでも残り時間は80分以上あるので個人的には慌ててく、やっぱりサッカーは90分ゲームでやるべきで、絶対ゲームには流れで良い時間帯が来るはずなので、騒がず慌てず立て直せばチャンスは来ると思いました。

ここから高田ユースはボール保持時にCB②⑤が開いて両SBも高い位置を取り、奈良高校の前線プレッシングを回避する対応に出ると、徐々に高田ユースがボール保持する時間帯が増えてきました。

ただこの日はピッチがクレーという事を差し引いても、中盤での縦パスを受けたボールの納まりが悪く、ボール失ったり前を向けないシーンが増えて、DFラインにボール下げてやり直すシーンがとても多かったです。
(前に向けないなら無理に前を向いてボール失うよりDFラインに下げてやり直すのは間違いじゃないとは思っている前提です)

恐らく前を向けないのは、縦パスを受けてから周りを見て選択肢を考えているからで、縦パスを受ける前に予め味方と相手の配置をチェックしてから、ポジション落ちて前を向くスペース作って、縦パス受けてターンして予め確認しておいた選択肢から、パスコースを選択をしてビルドアップしてほしいな…と思いました。

ボール保持時の続きで言うと、右サイドばかりで前進しようとしてて、全く幅を使えておらずIH⑭⑰には主軸の3年生が不在とは言え、来季の為もう少し視野を広げたプレーを目指してほしかったです。

あと前半戦で気になったポイントを続けると、いつもならカットインしてインサイドからゴール前に仕掛ける⑦が、この日は自信無さげなプレーが続いており、インサイドへ絞れないからSB④のオーバーラップもままならない状態が多く、遂に37分ベンチが動き⑦⇒⑳に早々と交代カードを切り、左SHは⑪が落ちて投入された⑳がFWにつきました。
上記に記載した右サイドばかりの攻撃になったのは⑦の不調にも要因があるかもしれませんね…

最後に奈良DF裏に抜けようと前線に3枚が張り付くため、中盤のビルドアップの配置に枚数が足りておらず、閉塞感の要因はここにもあったと思います。

そういう訳で前半の高田ユースは本当に良くなかったけど、奈良高校もずっとロングボールと前プレだけだったので、高田ユースが守備対応してからは危なげなく乗りきり、前半は2点ビハインドのまま折り返します。

【後半戦】

ハーフタイムを経てベンチで監督からどんな指示があったか分かりませんが、後半になると左サイドも使って前進する様になります。
因みにボクがハーフタイムに呟いたツイートはこれです!


すると48分いきなりCKのチャンスを掴みヘディングシュートで1点を返して反撃を開始します!

まず1点差とされた奈良高校が54分に動いてFW⑮を下げて⑨を投入して、もう一度前プレの強度を上げる手を打ってきました!
しかし単機での前プレでは対策を打った高田ユースの前では無駄走りになり、前半序盤で見せた様な効果が出ずゲームの流れを変える事は出来ません。

次に動いたの高田ユースで58分に疲れが見えだした左SH⑪⇒25に、プレーに迷いが見える左IH⑭⇒29と交代カードを切ります。
そして交代カードを切った事でポジションを変更して残り30分を下記の布陣で逆転を狙います。

Diablossa高田FCユース:60分以降

ここからは空中戦が多くなった様に感じました。ピッチの悪いコンディションの中で納まり切らないグランダーパスに拘らず、後半立ち上がりのCKからのゴールで空中戦で勝てると判断したからだと思います。

それでも、あまり空中戦を見せた事がない高田ユースなので直ぐには上手く行かず、ゴール前のロングボールに選手が集まり競り合うため、こぼれ球のセカンドボールを拾う選手が不在で、奈良高校のカウンターを食らうシーンも増えたのは間違いありません。

しかし、奈良高校もこのスコアで勝ちきりたい気持ちがあるのか後ろに重たい布陣のため、カウンターシーンも前線1、2枚でしか攻撃仕掛けて来ず、高田ユースDF裏を高い位置取りでカバーしてくれる助っ人GK21のおかげで難なく乗りきります。

こうなればあとは高田ユースの同点弾を期待するのみ!
84分CKより再びヘディングシュートが決まり同点とします。

でもこのままドローでは昇格の可能性がなくなる可能性もある中で、アディショナルタイム2分に入った1分台で得た奈良陣内でのFKに、高田ユースは選手をゴール前に集めラストプレーに賭けます!

このチャンスに負けたくない!という強い気持ちからこぼれ球を押し込み遂に逆転に成功しました。

このあと奈良高校の反撃を全員で守備対応してクロージング成功!

ギリギリ崖っぷちの所で勝点3を獲得して、最終節の2位一条高校フトゥーロとの直接対決に来季県1部リーグ昇格の望みを繋ぎました!

【試合結果】

見事な精神力で県1部リーグ昇格の望みを繋いで、逆転勝ちを納めた少数精鋭のDiablossa高田FCユースの最終節に注目してほしいです!

【県1部リーグ昇降格条件】


上記の順位を踏まえてDiablossa高田FCユースの昇格条件は下記の通りです!

◼️Diablossa高田FC勝利

①6点差⇒下記条件で1部昇格
・高田商業○1点差△●(奈良高校)
     or
・高田商業△●(生駒高校2nd)

②5点差以下⇒下記2校どちらかがドロー以下で1部昇格!
・奈良学園△●(奈良高校)
     or
・高田商業△●(生駒高校2nd)

◼️Diablossa高田FCドロー

③下記2校どちらも負けで1部昇格
・奈良学園●(奈良高校)
     &
・高田商業●(生駒高校2nd)

◼️Diablossa高田FC負け

④無条件で2部残留

◼️結論

以上の事から自力で昇格決める場合は最低でも6点差以上で勝つ必要があるため、高田ユースが攻撃的に行こうとすると守備がスカスカになり、負ける確率がとても上がりそうなので、とにかく最低限勝つことを目指してほしいし、最悪ドローでも微かな可能性は残る事を念頭において、今季最終戦の90分間に全てをかけてほしいです!

Diablossa高田FC選手達へ

一番多かった時期でも20人に満たなかった少数メンバーで闘った2022年シーズンは、本当に苦しかったと思いますが開幕時に感じた絶望的なサッカーから、よく昇格争いするまで成長を遂げて踏ん張ってきたと思います。

最後に県1部リーグに昇格決めて、選手達と一緒に笑って今シーズンの公式戦を終えたいと本気で思っています!

みんな!ファイティング!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?