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アメリカ最高峰INDY CAR初観戦!とにかく速い!!

佐藤琢磨選手を応戦しにインディーカーレース第10戦Mid-Ohioを生観戦。
F-1と並びモータースポーツの頂点とも言われるインディカー。
純粋にテクニカルコースでも圧倒的に速いそのスピードに驚いた!!

★Mid Ohio Sports Car Course
オハイオ州のド田舎にあるミッドオハイオスポーツカーコースというサーキット。インディカーシリーズをはじめ米国トップカテゴリーレースも開催される。全長2.26mile(約3.6km)、800mの直線と13のコーナーを持つ小さいコース。インディカーはオーバルコースだけのレースではないのだ。

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今回の結果は残念ながら琢磨選手10位、優勝マシンもシボレーで日本勢は振るわず。
でも果敢にS字で攻める佐藤琢磨選手の熱い走りが見れて大満足!!
(下の写真の次の週で仕掛けてくれましたが写真は撮れず・・・)

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★とにかく速い!
Mid-Ohioには何度か足を運び、様々なカテゴリのレースを見てきたが、明らかにインディは速かった!
アッというまに一周回ってくるし、そもそもストレートエンドで見ていると速すぎてカーナンバーを目視するのすら大変。。。180mph(280km/h以上)出ているとか・・
手元のストップウォッチでタイム計っても「計り間違えたか?」と思うくらいタイムも速かった。
同じコースをプロトタイプのトップカテゴリーIMSA DPiが凡そ1分13秒程度で周回していたので、同等か少し速い程度かと想像していたが、なんとNDYは1分8秒程度・・・まさか5秒も速いとは思わなかった!!

★パワーウエイトレシオで簡易考察
車重をエンジン出力で割った値、通称パワーウエイトレシオは自動車の運動性能の大まかな指標とされるため、ラップライムとの関係をグラフで比較してみた。(値はレギュレーション等を参考に算出。INDYは最大出力で計算)

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実はINDYとIMSAは同等のパワーウエイトレシオなのだ!?
しかしタイム差は5秒もある。
やはり車重差1.5倍は曲がる止まるに対しては大きなアドバンテージだと言える。もちろんタイヤや空力性能の差も多分にあるので一概にパワーウエイトレシオだけでは語れない。
ワンメイクに近いINDYに対し、メーカーが鎬を削るプロトタイプも鬼のような空力性能を発揮してタイム的には肉薄すると予想していたが、やはりトップフォーミュラは偉大。

エンジン音は速さに比例しない
直接見る事で面白いと感じたのは、エンジン音の質が各々のレースカテゴリーで大きく異なるという点である。これは臨場感たっぷりの『現地』でないと感じにくい。
個人的見解だが音はラップタイムに比例して「うるさい感じ」がする。つまりタイムが遅い(秒数が大きい)ロードスターが最も騒がしいのだ。
INDYやIMSAも当然爆音であるが透き通るような?』とでも表現すれば良いのか、とても整った和音のような『綺麗』な音なのである。
しかも速いから一瞬で爆音域が過ぎ去るため騒々しくはない。
逆にクラスが下がれば下がるほど、雑味の多い不協和音やミスファイアリングシステム等の妙な『パーンッ!』という爆発音がいつまでも聞こえてきて騒々しい。
エンジン形式、回転数、過給機の有無、排気管取り回しなど様々な要素で音に差が出るのは当然だが、INDYが思いのほか『静か』に感じたのが意外であり、むしろ『速い!』と肌で感じられた理由かもしれない。

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★INDY Car spec
車体:イタリアのダラーラ製IR-12 空力はIR-18kitを装着 全チーム同じ
タイヤ:ファイアストン ファイアフォーク 全チーム同じ
エンジン:2.2L V型6気筒ツインターボ 燃料はE85(エタノール85%)
     最高回転数12,000rpm、最高出力550~700hp
     ホンダ製、シボレー製のいずれかを選択
車重(人・燃料なし):約1655~1700lb(750-770kg) コース次第で変更




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