スタッフが見たHistory of FAKY - Part 3

2017年10月、FAKY初のワンマンライブが渋谷Duoで開催されました。
2013年7月から数えて約4年。2015年10月のリスタートから数えて2年を経て、遂にここまで辿り着きました。

ライブのテーマは"Who We Are / ワタシらしくないなら誰が「ワタシ」を生きるの?”。
これは、この時期のFAKYがその活動を通して表現して来たことそのものでもありました。
ライブの合間には、メンバーそれぞれが自分自身と向き合うモノローグのような映像が差し込まれています。
この映像を含めたライブの演出も、メンバーのアイデアをそのまま形にしたものです。

ライブの構成は”Surrender”から始まり、”Bad Things””CHASE ME”と続きます。この時期のFAKYは”Surrender”の鬼気迫るパフォーマンスが印象的でした。メンバーはこの楽曲のパフォーマンスを、どのライブでもとても大事にしていたのを覚えています。
そしてこの楽曲はSpotifyの全米Viral Top 50で7位にランクイン、同グローバルViral Top 50においても34位を記録。FAKYが欧米においても通用する、ということをチャートの上でも示してくれました。
https://www.youtube.com/watch?v=k9rEWw5m3YA

また、この日アンコールの最後に披露した"SUGA SWEET"は当時の最新シングル。今ではメンバーとオーディエンスの全員でタオルを回す、ライブ終盤の定番アンセムになっています。ちなみにこの楽曲のサウンドプロデューサーであるDJ FRESHは、Bad Companyというグループを率いて90年代後半から00年代前半のドラムンベースシーンを席巻。その後PendulumやChase & Statusなどビックアーティストを多数世に送り出して来た重鎮です。最近ではDiploやCraig David、R.CITYなんかともコラボをしている、世界的なプロデューサーなんです。
https://www.youtube.com/watch?v=5wDeX93DpFs



FAKYのライブは、MCなど含めた進行を5人の中でも主にLilが進めることが多いかと思います。
彼女はFAKYのメンバーになる以前は渋谷を中心としたライブハウスでソロシンガーとして活動をしていました。そしてその界隈では当然の事ながら彼女の歌声は”10年に1度”と話題になっていました。そこで彼女が主に披露していたのが洋楽のカバー。

一方で、彼女は倖田來未さんの大ファンだとかなり前から公言しています。
また、それ以外にもBIGBANGのこともかねてより好きでライブをよくチェックしていたそうです。さらに、特に日本のアンダーグラウンドHIP HOPも文脈を辿って追いかけて来ています。(ゴジレプ〜ロクレプを聴いて頂いている方はご存知かと思います)
この、邦楽洋楽K-POP、ポップスからアンダーグラウンドまで幅広く吸収していることが彼女の他には無いオリジナリティになって、多彩なパフォーマンスに現れていると思います。



この日は会場の後方までお客さまで埋め尽くされ、また多数の関係者、アーティストやクリエイターの方々にも来場頂くことが出来ました。そしてそんな中、その環境を楽しみながら堂々とパフォーマンスを披露したメンバーを見て、スタッフ一同"このメンバーとなら遠くまで行ける”と確信しました。

ですが、この日から約1年後の2018年12月、リーダーのAnnaがFAKYを卒業することになります。
つづく(おかっぱ)

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