お爺ちゃんお婆ちゃんTS1

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　お爺ちゃんがロリになって、お婆ちゃんがお兄ちゃんになっちゃうTS話。

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　人生の残りが見えてきたとき、今までの人生のあれこれの不正解が際立ってくる。
　私と妻は恋愛結婚であったし、仲の悪い夫婦ではない。離婚の危機もなかったし、今まで上手くやってきたと思う。
　しかし、お互いに残された可能性や自分の限界を悟ったとき、このまま死ぬまでこの年寄りの顔を眺め続けなければならないと考えると、一層、自分の人生の不正解を感じてしまうのだ。

　居間で漫然とテレビを見ている時、婆さんは押しかけてきたセールスマンと問答している。
　私は「そんなお金ないんだから帰ってもらいなさい」と声を上げた。

　暫く後に婆さんは試供品の入った袋を手にしていた。
　何やらアンチエイジングの薬らしい。
　二回分が袋に入っている。
　たかだか二回で何が変わるだろう。
　婆さん曰く、一人一回でも十分効果が出るとか言う。
　怪しい。本当に怪しい。
　私がそんなもの捨てろと言ったのだが、「いい人そうだったし、試しに飲んでもいいでしょう？」と言うので、婆さんが飲むなら飲むと答えた。