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ドローはブラフに向いている?
本記事はシンプルなAKQゲームが自力で解ける程度の初~中級者向けです。
いわゆる(自然な)ドローハンド、即ちstraight draw (SD)やflush draw (FD)が、他の「悪い」ドローよりブラフとして「好まれる」というのは感覚的に理解してる人も少なくないと思います。また、solutionを見てこのようなドローで多くbetされてるのを目にしたとしてもあまり疑問を抱かないかもしれません。
では、それを正当化する何かしらの理屈を持っていますか?
SDやFDのほうがtwo overなどのドローよりも完成した場合に強いというのは重要な要因です。しかしながら、捲り目(≒アウツの数)だけに注目しても意外と説明できる部分もあります。そして、完成形の話もこれと独立したものではありません。
ドローありAKQゲーム
AKQゲームのQをドローにしたものを考えてみましょう。これは、ドローが関係するトイゲームの最も基本的なバージョンとなります。
次のようなモデルを考えます。
・ターンでポットは1。
・プレイヤーAは常にbluff catcher (BC)を持つ。
・プレイヤーBは10%でナッツ、90%でドローを配られる。
・ドローはターンではBCに負けているが、リバーに進むとき確率p(<50%)でBCを捲る。
・アクションはターンでBのcheck or bet 1→Aのcall or foldのみ。
※bet sizeが自由な場合、最適なサイズはAKQゲーム同様AIです。
※Bの配られるハンドの割合は本質的ではありません。ナッツが多すぎなければ、他の割合でも以下と同様の議論が行えます。(ナッツが多すぎるとどうなるか分かりますか?)
それでは、ナッシュ均衡を求めましょう。
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