【講演まとめ】農業総合研究所

ゼロから上場まで! ~農業×地方ベンチャーの挑戦~
株式会社農業総合研究所 及川会長


【企業への想い】

・事業ドメインを絞る為→社名に農業と入れた
・農業とは「食べて貰って価値が出る」仕事、作る事は一部
・卸売業だけどプラットフォーム業、『最小売上規模で最高利益』

【ビジネスモデル】
・顧客の声が聞こえない事>営業提案したら顧客の声が聞こえた(マーケットインできた)
・既成概念(JA、周辺農家、親との関係)の変更>産直八百屋を始めた
・両方やって立場と考え方(生産と販売)から流通を変えようと思った
・起業と会社は手段でしかない>やりたいことを実現させるための手段

【スタートアップの挑戦】
・社長のコミットを自分で決めた(出来なかったら1年で辞める、家族に背中を押して貰った)
・商流を作るコンサルティング(販売先を増やした)>目に見えない仕事に金くれない(みかんは貰えた)
・「本気で農業を良くしたい」と誰よりも思った、自分で現場をやった自信

【業界と自社について】
・産直流通のリーディングカンパニー、新しい農産物流通を創造する会社
・新規参入は生産(会社の歴史技術で農業発展できる)、豊作貧乏になる
・農業が儲からない>資本主義の世の中でありがとうと言われないのは必要ない?
・起業して大きくなる段階でマインドが変わり、ミッションツリーを変えている(同じ気持ちになる為に根幹を揃えている)
 経営目標=持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする
 経営方針=ビジネスとして魅力ある農産業の確立(儲かる、人間の成長が得られる)
 農業革新=農業の産業化(強い産業)、構造改革(声が聞こえる)、流通革命(時代に合致)

【物流&ITプラットフォーム】
・ロス分析=スーパーのロス率を分析して生産者と検討(味、形、包装、値段など)
・物流コストが安い、バーコード体系がスーパー毎に異なるので発券システムを開発した
・生産者の販売実績が知りたいをデータ加工して見える化、順位付けしてモチベアップ
・更に資材購入によるサポート(ボリューム)、販売戦略(価格情報、出荷)をサポート
・流通業界の分析=自分の経営体に合わせて流通の選択肢を作っていく
・ITと物流と販路の共有している(日本郵政、近鉄、JALは業務提携)
・新しい事をすると既存勢力から抵抗される、出る杭は叩かれる>乗り越えられるかどうか?
・QRで生産者にダイレクトメッセージが送れるプラットフォーム

【その他】
・株式譲渡がターニングポイント=思い切ってやる決断が仲間を集められる
・流通の6次産業化と豊作貧乏ー貯蔵、輸出、加工と食べて貰う努力
・会社の強み(個人の強み)=現場力、創造力(農家の直売所)、推進力(思い描く世界)
・大切にしている事=持たない経営=いろんな力を借りる、他社と協業
・KGI=2店舗→2000店舗、生産者12000人、具体的事例=リアルAMAZON
・サプライチェーンの全てをやらない、1つ飛ばしでやる、自社名で縛る(他社と組んでやる)、縦横の強みを特化

【上場理由】
・一兆円企業=社会課題の解決の為には、人とお金が必要だった
・農業ベンチャーが脚光を浴びないと良い人材が産業に入ってこない
・地方に大企業が育っていく環境を作りたい
・和歌山(空港利点、コスト、地味だから目立つ、風土、人が近い)

【上場の変化】
・潮目が変わったのは上場、規模が変わったから抵抗勢力がない
・仕事(IR等が出来た、現場の仕事は難しくなった)
・会社(知名度が上がって仕事がしやすい、悪目立ちする)
・プライベート(知らない知り合いが増える、奢らされる)
・家族(優しくなる、株価に敏感になる)
・見れない世界を見ることが出来た

【及川会長】
・大切にしている事=体と心の健康第一、童心を大切に(想像力と好奇心と少しの勇気)、楽しめる能力を鍛える
・進んでリスクをとる、成功の反対は「やらない」こと>大切なのはやるかやらないか
・自分を信じる、正しいと思って最後までやるープラス思考を鍛える
志を語るーライバルを作り仲間を増やす、仲間を作って世界を変える(今負けているのは努力が足りなかったと思う)

【感想・シェア】
・徹底的に生産者に寄り添った現場主義にITを加えて時代を変えている
・業界の課題に挑戦(ロジ、マーケ、ブランディング・・・)している
・既成概念の強い産業に、やりたいことの信念を持って実現させている!
>売上高は奉仕高、粗利は貢献高、経常利益は感謝
>継続企業(新設・事業承継)の数1%に携わる



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