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助成金について調べてみた

はじめまして。
株式会社フェイスフルと申します。

弊社は、「全力で走る経営者を、全力で支えていきたい」という想いの元、経営者が事業に集中できるようにさまざまな面からサポートに取り組んでいます。

ここ、noteでは、世の中の経営者のみなさまが知りたいけど調べるのは面倒と思っている情報を、経営者の代わりに調べていくコンテンツを提供していきたいと考えております。

今回、第1回は補助金・助成金について。
コロナの影響もあり、高い関心を持っている経営者も多いと思います。
そこで基本的なことから、情報を整理していきたいと思います。

多くの場合、何か新しい取り組みを始めるとき、事業が悪化しているときに補助金・助成金を検討することになると思います。補助金・助成金を受け取るには、さまざまな条件をクリアすることが必要。その条件を正しく理解して準備しないと、せっかく申請したのに支援を受けることができず、資金が足らず、新しい取り組みを開始できなかったり、経営状態をさらに悪化させたりしてしまいます。

補助金・助成金がどのようなものなのかを、きちんと知ることで滞りなく準備・申請ができるはずなので、ぜひ正しい知識を身に付けましょう。

① 補助金と助成金の違い

みなさん、この違いって正しく認識されていますか?

1) 補助金

経済産業省や地方自治体が扱っている支援金で、受け取っても返済する必要はありません。それぞれの補助金には目的があり、事業や支援金の利用シーンがその目的に叶う場合のみが支援を受けることができます。また常時公募していることはほとんどなく、年数回、しかも短期間での公募が多いため、常に情報に気を配る必要があります。(4・5月に公募が開始されるケースが多いです。)

助成金よりも種類が多い、支援金の額が数百~数億円と大きい、支援が受けられるまでに時間を要するなども特徴です。

代表的な補助金は、次の通りです。

○ IT導入補助金
中小企業・小規模事業者が新規取り組みや課題解決のため、ITツールを導入する場合、その経費の一部を支援するものです。補助される対象となるITツールは限定されており、該当するツールを導入する、ときのみが対象になります。

関連リンク
IT導入補助金


○ものづくり・商業・サービス新展開補助金
中小企業・小規模事業者が複数年にわたって直面する制度変更等に対応するため、革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資などを支援するものです。

関連リンク
ものづくり補助金総合サイト


○創業・事業承継補助金
新たな需要や雇用の創出を促進し、日本経済を活性化させることを目的に、新たに創業する者に対して創業に要する経費の一部を支援する「創業補助金」と事業承継を契機として経営革新等や事業転換を行う中小企業に対して、その新たな取組に要する経費の一部を支援する「事業承継補助金」があります。

関連リンク
中小企業庁:令和2年度予算/令和元年度・令和2年度補正予算関連事業


○省エネ設備補助金
中小企業・小規模事業者が、省エネルギー設備や太陽熱・バイオマス・地中熱などの新エネルギー利用設備を導入する際に、その経費の一部が支援される補助金。建物全体で申請するものと、設備単位で申請するものがあり、補助金を受け取った後に一定期間設備の使用状況の報告を求められることがあります。

関連リンク
省エネポータルサイト 事業者向け省エネ関連情報 各種支援制度


2) 助成金

主に厚生労働省が扱っている支援金で、一定の条件を満たせば、どんな会社であっても受け取ることができ、返済する必要もありません。主に雇用や人材開発に関連したもので、複数の助成金を同時に受けることも可能です。

代表的な助成金は、次のとおりです。

○雇用調整助成金
景気変動により、売上が減少したときに、従業員の雇用維持するための雇用調整(休業や出向、教育訓練)を実施した際に利用できる助成金。令和2年4月1日~9月30日は「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例」として、より充実した支援が用意されています。

関連リンク
雇用調整助成金

○中途採用等支援助成金
その名の通り、中途採用を取り組むときに利用できる助成金です。この助成金には3種類あり、45歳以上の方を初めて採用した場合に助成するもの、移住者を採用したときに助成するもの、40歳以上の方が企業して中高年齢の方を採用したときに助成するものがあります。
さらに、上記支援を受けた事業主の中で、一定期間後に生産性が向上した場合に助成されるものもあります。

関連リンク
中途採用等支援助成金(中途採用拡大コース)
中途採用等支援助成金(UIJターンコース)
中途採用等支援助成金(生涯現役起業支援コース)


○キャリアアップ助成金
非正規雇用労働者と呼ばれるパート、アルバイト、派遣労働者などの企業内でのキャリアアップを促進するため、一定に取組を実施した事業主に対して助成をするものです。正社員化コース、賃金規定等改正コース、健康診断制度コースなど、目的に応じてさまざまなコースが用意されていることが特徴です。

関連リンク
キャリアアップ助成金


○両立支援等助成金
従業員の仕事と家庭の両立を支援する制度を導入したり、女性活躍に向けた取り組みを行う事業主を助成する制度です。こちらも「新型コロナウイルス感染症対応特例」が用意されています。

関連リンク
両立支援等助成金


○小規模事業場産業医活動助成金
従業員50人未満の事業場を対象に、産業医・産業保健師を選任した際や、契約した産業医・産業保健師に従業員が直接健康相談できる環境を整備した際にかかる費用などを申請することで、助成金が受け取れる制度です。
※事業場とは企業全体ではなく、営業所や店舗、工場のように、組織上独立して業務が行われている単位のことを指す。

関連リンク
小規模事業場産業医活動助成金(産業医コース)
小規模事業場産業医活動助成金(保健師コース)
小規模事業場産業医活動助成金(直接健康相談環境整備コース)


② 補助金・助成金を受け取るには、正しい準備が必要

補助金は公募期間が短く、審査を通過するための適切な準備が必要です。補助金にも寄りますが、応募した企業のうち、20%程度しか採択されないケースもあり、一夜漬けで準備できるものではありません。例えば、IT導入補助金では、事業計画の提出が求められます。ツールベンダーのサポートも得られることが多いと思いますが、常日頃から意識していないなかなか書けない内容でもあるので、ツール選定を始める段階から、しっかりと準備をしておきましょう。

また、助成金は要件さえ満たせば、ほとんどのケースで支援金を受け取ることができるといわれています。しかし、要件は満たしているにも関わらず、承認されないケースもあるようです。
実は要件を満たすだけでなく、「実施計画の作成」が必要な場合があります。
例えば、キャリアアップ助成金の場合、キャリアップ計画書の提出が求められます。

どんな内容かというと、対象者、期間、対象者の目指す姿、そこに向けて何をするのか?、計画の全体像などの記載を求められます。内容自体はシンプルであるもの、所定フォーマットへの記載が必要であるため、書き慣れておらず、時間がかかることも想定させるので、準備期間はきちんととって取り組みことが必要です。


③ まとめ

今回は、大まかに補助金・助成金がどのようなものなのかについてまとめてみました。事業維持・拡大のため、うまく活用すべきものですので、求められる要件や書類は何なのかをきちんと確認し、申請まで計画的に取り組まれることをオススメいたします。


弊社では、省エネサービスやモバイル機器導入サービスを提供しております。導入に向けて、今回ご紹介したうような補助金・助成金の申請のサポートを、社労士と協業して、行っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

株式会社フェイスフル
https://f-ful.com/


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