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『十二大戦』の戦士たちをポケモンの18タイプに当て嵌めると

 十二支の戦士が殺し合う『十二大戦』、それから十二支の戦士と十二星座の戦犯が殺し合う『十二大戦対十二大戦』(共に小説・西尾維新、イラスト・中村光)。この2つの小説に登場する、干支や星座を冠した合計24(25)名のキャラクターたちを、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズの18タイプに当てはめるといった試み(お遊び)になります。
 画像:小説『十二大戦』及び『十二大戦対十二大戦』(JUMP j BOOKS)表紙より。


 まずは十二支の戦士から。

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『子』の戦士──『うじゃうじゃ殺す』寝住

ノーマル、エスパータイプ

・戦士兼一般高校生ということで、第1タイプにノーマル。次に、彼の特殊技能である干渉力『ねずみさん』にもっとも見合うタイプを考えた結果、第2タイプはエスパーに。考えた順としてはノーマルの方が後付けになるのだが⋯⋯。

・常に眠たそうにしている戦士。ケーシィにスリープ、ムンナにヒヒダルマ(ダルマモード)、ジラーチにクレセリアと、エスパータイプは眠りにまつわるポケモンが多いので、その意味でもイメージに合うかと思う。ついでに、カビゴンやネッコアラはノーマルタイプである。

・同タイプのポケモンに、キリンリキ、ヤレユータン、イエッサンが存在する。


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『丑』の戦士──『ただ殺す』失井

ノーマルタイプ

・ただ殺すという名乗りの通り、シンプルにただ強い戦士。剣の技能(と鋭い直感)のみで戦い、他の戦士のような特殊技能は持たない(他の戦士が大戦の舞台やルールに即した特殊技能を持つことが、強過ぎる失井へのハンディキャップとして機能する)。ノーマルタイプ以外の選択肢は考えられなかった。

・対人に滅法強いが、死にながらにして動き続ける──切り刻んでも戦い続ける『死体』、すなわち『ゴースト』には、打つ手がない。


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『寅』の戦士──『酔った勢いで殺す』妬良

かくとうタイプ

・酔拳の使い手。武門の家系に生まれ、格闘技全般に造詣が深いことから、かくとうタイプ。

・酔っ払いに因んで、みずタイプとの複合にする案もあったが、失井と同様のゴーストへの打つ手のなさに加え、単タイプにすることで、彼女の心根の純粋さを表現できるかなと考えた。

・かくとうタイプは、あくタイプに強いことから、『正義』としての性格を有していると捉えられる(ポケモンたちを守るために人間に立ち向かった、コバルオン、テラキオン、ビリジオンに顕著)──『正』義。

・失井との相性については、師を超えようとする弟子とか、そんな感じの意味合いということで。相性を加味した上で、彼とは良い勝負をする⋯⋯かもしれない。


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『卯』の戦士──『異常に殺す』憂城

ゴーストタイプ

・『死体作り(ネクロマンチスト)』──殺した者を『お友達』として、死体のまま使役する異能。死を司ると言えばゴーストタイプだと考えた。

・『お友達』を求める性質と、寂しがり屋な性格とで、ポケモンの中ではミミッキュに近いイメージ(因みに、ミミッキュがボロ布で姿を似せているのは、『ねずみ』ポケモンのピカチュウである)。『死体』に『炎』が有効打であることも踏まえると、ミミッキュと同じフェアリータイプを付与するのも少しだけ考えたけど、こんなフェアリーは嫌だ⋯⋯。

・十二支の戦士の中でも抜きん出た脅威と恐怖を誇る彼だが、決して『悪』ではない。むしろ悪(戦犯)には⋯⋯。


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『辰』の戦士──『遊ぶ金欲しさに殺す』断罪兄弟・兄

ひこう・こおりタイプ

・彼の切り札にして通常技である『天の抑留』から、第1にひこうタイプ。冷凍放射器『逝女』から、第2にこおりタイプ。

・『辰』(『竜』)の戦士なので、ドラゴンタイプを付けようかとも考えたが、そこは弟と合わせる形──弟に合わせる形。辰なのにドラゴンタイプではないというのが、彼らしい、あるいは西尾維新作品らしいんじゃないかという解釈(憂城にフェアリーを付与していれば、あるいは⋯⋯)。

・怒突と共に、『戦犯』寄りの戦士と称されているが、あくタイプの入り込む余地はなかった。ひこう(非行)がその代わりということで⋯⋯(弟のほうにはその理屈は付けられないが。まあ、戦犯に全員あくタイプ付けるというわけにもいかない。味がないし)。

・ひこう・こおり両タイプの弱点(4倍弱点)である『いわ』タイプには、『うちおとす』という攻撃技が存在する。

・同タイプのポケモンに、フリーザー、デリバードが存在する。


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『巳』の戦士──『遊ぶ金欲しさに殺す』断罪兄弟・弟

じめん・ほのおタイプ

・兄と同じく、第1タイプは技能(『地の善導』)に沿って、第2タイプは武器(火炎放射器『人影』)に沿って。

・天を舞う竜と、地を這う蛇──天を制する兄と、地を制する弟。直接対峙すれば、『じめん』は『ひこう』に届かない。しかし、チームとして組むなら、ひこうタイプの弱点であるでんきタイプを、じめんタイプなら完全に封じられる。

・逆に、弟の『ほのお』と兄の『こおり』なら、弟が有利。ほのおタイプは攻撃面においてかなり通りが良い。そんな弟のほのおタイプ──『人影』と比較して、兄は自身の『逝女』の使い勝手の悪さを憂いているが、ポケモンにおいて、こおりタイプは攻撃面においては通りが悪いなんてことはない(耐性面は⋯⋯)。

・同タイプのポケモンに、ドンメル系統やゲンシグラードンが存在する。


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『午』の戦士──『無言で殺す』迂々真

はがねタイプ

・防御術『鐙』から、はがねタイプ。『鐙』は『鎧』と漢字を間違えて名付けてしまったという。

・はがねタイプは全18タイプ中11タイプの攻撃を半減及び無効にする、突き抜けた耐性を誇る。十二星座の戦犯をして完全なる殺害は不可能だった、その防御力に相応しいタイプだと言える(加えて、ステータスは極端に『ぼうぎょ』に振った配分になると思われる)。

・そんなはがねタイプの弱点のひとつが、『ほのお』タイプである。


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『未』の戦士──『騙して殺す』必爺

ノーマル・あくタイプ

・あくタイプは、『騙して殺す』という名乗りから着想を得た(『だましうち』は、あくタイプの技)。また、彼は十二大戦において明確なルール違反を起こしているため、その点においても悪は当てはまると言えるだろう。

・とは言え、あく単タイプにするのも純粋悪って感じで彼のイメージに反するので、ノーマルタイプとの複合にした。悪は能力や性質というより手段(交渉術、処世術)なので、ノーマルのほうを第一タイプに。

・彼の本職は武器商人。劇中に登場した投擲手榴弾『醜怪送り』を反映したタイプにするという案もあったが、彼の武器はそれだけじゃないだろうということで取り下げ。まあ、『なげつける』はあくタイプの技なので、微妙に反映されてはいる。

・ノーマル、あくの両タイプの弱点となる(4倍弱点)、『かくとう』に滅法弱い。

・同タイプのポケモンに、アローラコラッタ系統、ガラルジグザグマ系統が存在する。


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『申』の戦士──『平和裏に殺す』砂粒

みず・いわタイプ

・彼女が技を教わった3人の師匠・水猿、岩猿、気化猿の名前を順に当て嵌め、みず・いわタイプに。いわタイプは、砂粒という名前にも合致している。

・タイプは2つしか付けられないので、気化猿は反映できなかった。気化。強いて言うならひこうタイプになるのかな。でも彼女は空を飛ばないので⋯⋯。孫悟空が觔斗雲を扱うように、彼女なら、その気になれば空を飛びかねないが。

・同タイプのポケモンに、オムナイト系統、カブト系統、プロトーガ系統、カメテテ系統、カジリガメが存在する。化石率の高さよ。


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『酉』の戦士──『啄んで殺す』庭取

ひこう・フェアリータイプ

・特殊技能『鵜の目鷹の目』より、ひこうタイプ──こちらはひこうタイプ。『ついばむ』は、ひこうタイプの技である。

・第2タイプのフェアリーは、彼女のキャラクター性に対する個人的なイメージによるもの。清々しいまでに利己的だが、『悪』ではなく、せいぜい小悪党止まり。『戦犯』にもなれない──しかし悪をも利用し、翻弄する。

・そんなフェアリーだが、『どく』に弱い。己に回る毒だけは、上手く利用できなかった。

・同タイプのポケモンに、トゲチック、トゲキッスが存在する。


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『戌』の戦士──『噛んで含めるように殺す』怒突

どく・あくタイプ

・『毒殺師』であることから、第1にどくタイプ。『狂犬鋲』という戦闘スタイル(『かみつく』『かみくだく』)や、その本業、及び彼のキャラクター性を踏まえて、第2にあくタイプ。bad dogだね。

・憂城の項目で彼は悪ではないと述べたけれど、逆に、あくタイプだからと言って、必ずしも悪人とは限らないというのがポイント。あくタイプのポケモンについてもそれはよく言える(アブソル とか、ゾロアークとか)。英語ではDark Typeなので、闇と解釈することもできる──ダークヒーローとかダーティとかクレバーとか、イメージは多岐にわたるだろう。

・あくはフェアリーに分が悪く、しかしフェアリーはどくで制御できる。庭取とは互いの持ち味を相殺する、どちらが勝ってもおかしくない関係。対峙すれば膠着状態になることだろう(どくで抜群ダメージを取れるだけこちらが有利ではあるが)。

・特性は恐らく、『とうそうしん』。

・同タイプのポケモンに、スカンプー系統やドラピオン、アローラベトベター系統が存在する。


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『亥』の戦士──『豊かに殺す』異能肉

はがね・ほのおタイプ

・『銃』『火』器の扱いに長けることから、第1にはがね、第2にほのおタイプ。彼女の高潔な気質、激しい気性にもそれぞれ合致する。

・二丁拳銃ならぬ二丁機関銃だけに、タイプも2つ。『湯水のごとく(ノンリロード)』という技名は、むしろみずタイプっぽくあるが(相反性)。

・ほのおタイプは、『みず』タイプにも、『いわ』タイプにも、『相性が悪い』。一応、いわに対してははがねでカバーできるので、やられっぱなしではない。しかし、『みず』には⋯⋯?

・同タイプのポケモンに、ヒードランが存在する。


 続いて、十二星座の戦犯。

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『牡羊』の戦犯──『数えて殺す』フレンド・シープ

エスパータイプ

・催眠術を扱う戦犯。『さいみんじゅつ』はエスパータイプの技である。

・寝住の項で、エスパータイプは眠りにまつわるポケモンが多いと述べたけれど、それは同時に、催眠にまつわるポケモンが多いということでもある(スリープやムンナ、ゴチミルにカラマネロ)。しかし、眠たい彼と眠らせる彼女では、あまりにも相性が嵌り過ぎていた。いや、エスパータイプ同士ならジリ貧になるのだが⋯⋯。


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『牡牛』の戦犯──『誓って殺す』ルック・ミー

ゴーストタイプ

・『想像認信』という才能によって、新生児の戦士を作り出す誘拐犯。エスパータイプと迷ったけれど(誘拐と言えばあのポケモンが⋯⋯)、生命を司るのはゴーストタイプの本分かなと考えた。

・能力名のおっかなさや、作り出した新生児の生存期間が5分であること、アイアン・メイ曰く『何年も前から死んでいるようなもの』な精神性など、何かとブラックな(着ているウェディングドレスはホワイトだが)点が目立つのも、ゴーストタイプにぴったりである。


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『『双双子子のの戦戦犯犯』』──『『選選択択のの余余地地ななくく殺殺すす』』ダダブブルル・ママイインンドド

エスパー・あくタイプ/エスパー・あくタイプ

・テレパシーで互いの精神性を共有したり、乗り物を遠隔操作していることから、まずはエスパータイプ。

・単タイプでもいいかなと思ったのだけど、それだとフレンド・シープと被ってしまうので(彼らが双子なことも加味すると、3人の戦犯が同タイプになってしまう)、窃盗罪という部分に目をつけ、第2にあくタイプを持ってきた。『どろぼう』は、あくタイプの技である。

・後は、人体実験の失敗作──すなわち『不良』品だから、という理屈付け。失敗作が悪というのは、何だか定義者(人間)のエゴって感じがしてそれっぽい。

・同じ双子である断罪兄弟は、兄弟間で第1タイプも第2タイプも被っていないが、こちらは完全に一致している。双子性の違い。

・『選択の余地なく殺す』なので、持ち物は多分、こだわり系のアイテム。

・むしタイプが4倍弱点である──獅子身中の『虫』。

・同タイプのポケモンに、マーイーカ系統やときはなたれしフーパが存在する。


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『蟹』の戦犯──『紳士的に殺す』サー・カンサー

あくタイプ

・十二星座の戦犯の参謀役。劇中において、特に特殊技能めいたものを見せていないのと、チームの中心人物ということもあって、あく単タイプ。

・戦争を和解に導く戦争交渉人なのにあくタイプという皮肉。彼が戦争犯罪人になっている時点で既に皮肉だが⋯⋯。

・あく単タイプは、全戦士、全戦犯の中で唯一。同じあくタイプの老人である必爺とは、交渉術に長けるという点でも共通しているが、あちらの交渉術は手段であるのに対し、こちらのそれは本業であり、生き様である。

・その必爺の項にて、純粋悪という言葉を取り上げた。サー・カンサーが果たして悪なのかというのはさておき、しかし、あのような計画を企てるくらいだから、純粋であるとは捉えられる。少なくとも、同じ平和主義者である砂粒よりも、よっぽど純粋だろう。


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『獅子』の戦犯──『統べて殺す』ダンディ・ライオン

かくとう・あくタイプ

・腕力だけで国のトップまで成り上がった元ソルジャーという点から、最初にかくとうタイプを着想。しかし、妬良のように武道に精通しているというよりは、フリースタイルの殴り合いに長けるタイプだと思うので、複合タイプにすることで、同じネコ科の猛獣を冠する彼女との差別化を図った。

・その結果、ノーマルタイプと少し迷って、あくタイプを付与することに。戦犯のボス格だし。成り上がった後に堕ちるといった彼の人生に合わせる形で、かくとうを第1タイプ、あくを第2タイプとした。この両タイプの複合は、正義にして悪、という感じだ。

・劇中において、ライオンのような豪快さで、逃げる戦士たちを追い詰めた彼であったが、その間隙は、『上空』にあった。

・同タイプのポケモンに、ズルッグ系統やヤンチャム系統、ウーラオス(いちげきのかた)が存在する。


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『乙女』の戦犯──『仕えて殺す』アイアン・メイ

フェアリー・ひこうタイプ

・通称『籠絡の女神』。両親から猫かわいがりされ、上官や敵軍すら取り込む、翻弄する様は、かわいらしいポケモンの多いフェアリータイプにぴったりである。

・残りの1タイプは、彼(※男性)が祖母から譲り受けた箒から考慮。『スチール』製で、『静電気』で塵を引きつける、『空飛ぶ』箒。でんきとはがねとひこうの3択で割と真剣に悩んだ結果、空を飛ぶという要素の強さから、ひこうタイプに決定。名前のアイアン・メイ(元ネタ『アイアンメイデン』)に因んではがねタイプにして、特性『ふゆう』でひこう要素を補完するとか、そういう考えもあったが⋯⋯。

・奇しくも庭取と同タイプ──空飛ぶ絨毯と魔法の箒。第1タイプ、第2タイプの順番で差別化。


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『天秤』の戦犯──『間を取って殺す』バロン・スー

はがねタイプ

・分銅を武器として用いることから、はがねタイプ。あらゆる判決を無罪と断じ続ける、ブレない、振れない(天秤だけど)、鋼の精神力。

・こちらも迂々真と被ってしまったが、複合タイプというキャラクターでもないと思うので、そのまま。単タイプの被りはあまり気にしない。


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『蠍』ノ戦犯──『嫌々殺ス』スカル・ピョン

あく・じめんタイプ

・漆黒のエナメルで全身を包んだ、詳細不明の暗殺者。なのでまずは、ダークとしてのあくタイプを採用。第2タイプのじめんは、劇中で見せた戦法から。

・ここまで、十二星座の戦犯はあくタイプが多い傾向にある(犯罪人なので)。彼ら側の認識としては、戦場の英雄である十二支の戦士とは実戦経験の差が大きいため、パワーゲームになると分が悪い──卑劣な『あく』は、真っ向勝負の『かくとう』に弱い。そのため、事前に策を練って(『わるだくみ』)先手を取り続け(『ふいうち』)、複数人でのチームプレイを駆使する(『ふくろだたき』)戦法をとる。

・覚えている技は、『ふいうち』『みがわり』『あなをほる』『ハサミギロチン』あたりになるだろうか。

・同タイプのポケモンに、メグロコ系統が存在する。


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『射手』の戦犯──『狙い澄まして殺す』ウンスン・サジタリ

ノーマルタイプ

・元・軍事産業コンツェルンの新入社員ということで、つまり(この世界において)一般的なサラリーマンであると考え、そのイメージに合うノーマルタイプをセレクト。

・中々、候補となるタイプが思い付かなかった。時代掛かった古風な口調で、十二戦犯唯一の純日本人的な本名。バラエティ溢れる戦犯の中でもひとり浮いているというか、すごく異質なオーラを纏っているのだけど、だからこそ逆説的に、ノーマルタイプが似合うんじゃないかと考えた。あなたのどこがノーマルなんですかと突っ込みたくなる感じ。背広を着ているからって理由で零崎双識を一般人扱いしているようなものである。

・彼が身に付けたとされる『不射の射』とは、実際の弓矢を使わずして、無形の弓によって的を射るとされる技術のことである。ノーマルではなくとも、無属性というイメージには当てはまるかもしれない。

・ノーマルの単タイプなのは、失井と同じ。正しき戦士と、正義感の強い戦犯。


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『山羊』の戦犯──『病的に殺す』ゴー・トゥ・ヘヴン

じめん・でんきタイプ

・『地』『雷』使いなので、そのままじめん・でんきタイプ。

・胎内にいたときに、母親が対人地雷で爆散。バラバラの状態から繋ぎ合わされたところから彼女の人生は始まった──その後遺症で、地に足を付けられない=じめんタイプが弱点。

・じめんタイプなのにじめんが弱点であるという背反性──『世界からすべての地雷を撤去する』といった目標のために、自ら超強力な地雷を作り出したという背反性。後は、イリーガルでアンモラルな手術によって生かされたせいで酷い目に遭っているのに、イリーガルでアンモラルな『生かして殺す』ドクターと絡んでいるのも背反性か。

・同タイプのポケモンに、マッギョが存在する。マッギョがこのタイプなのも、その生態からして、恐らくは地雷から来ているのだと思う。


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『水瓶』の戦犯──『ウエットに殺す』マペット・ボトル

みずタイプ

・水を司る戦犯、なのでみずタイプ。シンプル。

・文字通りのマッチ・ポンプな彼の所業に因み、ほのおタイプとの複合にしても面白いと思ったが、まあ⋯⋯過去の話は水に流しましょう。

・みずタイプは、ほのおタイプの弱点を突けると共に、ほのお、こおりの両タイプに耐性を持つ。ガソリンだろうと液体水素だろうと、『水』であるなら彼の手中である。


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『魚』の戦犯──『生かして殺す』ドクター・フィニッシュ

どく・あくタイプ

・まず、『毒殺師』であることから、どくタイプ。次に、怒突も認める悪党気質であることから、あくタイプ。⋯⋯というのは後付けで、あえて怒突と『同じ』タイプにさせたかった。

・どくタイプの攻撃はどくタイプのポケモンに効果半減で、あくタイプの攻撃もあくタイプのポケモンに効果半減。怒突とは、共に有効打がない、打ち消し合う関係。どくタイプの者を、どく状態にすることはできない。

・『魚』の戦犯であることを踏まえるとみずタイプにするのが正道なんだろうけれど、『辰』の戦士がドラゴンタイプじゃなかったり、『蟹』の戦犯がみずタイプじゃなかったり、『蠍』の戦犯がむしタイプやどくタイプじゃなかったように、結果的に元ネタの干支・星座は考慮しない方向性ができていった。劇中で海から登場しているし、決して水と無縁なわけではないが⋯⋯、みずタイプの戦犯はマペット・ボトルひとりで十分だろう。


タイプ別一覧。

ドラゴン:0
ゴースト:2
じめん:3
ひこう:3
どく: 2
むし: 0
みず:2
でんき:1
いわ:1
くさ :0
あく :7(8)
こおり:1
ノーマル :4
ほのお :2
かくとう :2
はがね :3
エスパー :3(4)
フェアリー:2


↓記事を作成するに至り、元となった(自分の)ツイート。ここから少なからず改正を加えている。



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